2024/1/4

笑って、なれのはて

太田光・加藤シゲアキ スペシャル対談 笑って、なれのはて|太田光|加藤シゲアキ|AuDee(オーディー)

年末に配信されたAudeeプレミアム限定の音声配信。このために500円払った。80分の大ボリュームだからその価値はあったかな。『なれのはて』執筆の経緯なんかは概ね既出のインタビュー通り。どちらかというと太田さんとエンタメや戦争、社会について話したところが面白かった。こういうテレビじゃ絶対聞かないような話を引き出せるのが『なれのはて』で、有料配信なんだな……。

ガザとパレスチナで言うと、図書館が攻撃されたんですよね。それってつまり書物を燃やすっていうことをしたわけですけど、書物が怖かったんですよね。史実を塗り替えるっていうことをしたかったわけだし卑劣な行為だと思うけど、それが何故かっていうと文化が怖い、記録が怖いっていうことだと思ったんですよ。だから僕も今回(なれのはてを書くにあたり)プロパガンダをいっぱい見たりしたんですけど、「なんで戦争高揚で絵なんだ?」っていう。映画とかもそうですけど、プロパガンダになるわけですよね。物語とか絵とかって。ってことは、それぐらい戦争にとっては怖い、恐怖なんですよね。文化って。ってことは、"文化の力"はそれに匹敵する訳ですよね。僕もエンタメ業界にいるし、それこそ(太田さんは)お笑いの力も知ってるわけじゃないですか。文化っていうものを大事にするってことが、戦争に戦う一つの方法でもあるんだなって思いましたね。

ここすごい、もう、 めろめろめろめろ……。「モダンボーイズ」をやったことが『なれのはて』に影響してるって言ってたけど……めろ……。"エンタメの力"を真っ直ぐに信じる加藤さん。好きだ…………。

 

 

なんかさー、やっぱり芸能人って、当たり前だけどテレビで見る断片的な姿って本当にその人の僅かな一面でしかないんだなって思った。太田さんの話すごい面白かったし、これテレビじゃできないわってめっちゃ思った。お父さんが戦争に行かなかった話とか、色んな政治家や評論家とバトった話とか、そのときにどう思ったかとか。80分も太田さんの話聞くことまず無いからな……。膝突き合わせて一緒に話してるような、そんな感覚だった。じっくり話を聞くって大事なんだな。どんな人も。