2023/12/17

おじいちゃんちに行った

かつ丼のお肉、豚汁の具を今日は残していた。今度はまたおでんでどう?って聞いたらいいねって言ってたので、今度はおでんにする。

今日は歩け歩けのことを色々と聞いた。

沿革 - 一般社団法人日本ウオーキング協会 JAPAN WALKING ASSOCIATION

おじいちゃんは歩け歩けというウォーキングの大会みたいなものに長年参加していた。おじいちゃんといえば歩け歩けみたいな感じだった。参加すると記念品のピンバッジがもらえて、それを大量に持ってる。たくさん歩いて足腰が強いから、病気になっても回復力があるんだねってよく言ってた。一度肺を患って、もう酸素を外せないかもしれませんって言われたこともあったけど、すぐに外せてお医者さんを驚かせた。みんな、体力作りは大切ですよ。

・初めて参加したのは、神奈川の兄貴に誘われて神奈川の大会に出た。歩くのが面白くて、東京の歩け歩け協会(今はウォーキング協会という名前っぽい)に登録して、東京の大会によく出た。
・「他の参加者と話したりするの?」→あんまり。女の人はおしゃべりしながらゆっくり歩くけど、男の人はさっさと先に歩いてた。
・おじいちゃんはいつも旗を持って先導する協会の人の後ろの先頭グループにいた。その方が休憩所のトイレとかも並ばない。
・「参加者どれぐらいいるの?雨の時は中止なの?」→80人ぐらいが多かった。(多っ!)雨の日は中止になる。途中で雨が降り始めたときは雨具を着て続ける。中止になった連絡とかは特にない。
・「景色いいの?」→別に。街中を歩いてるから。景色を見るためじゃなくて、歩くのが目的。
・「食事はどうするの?終わってから打ち上げとかあるの?」→食事は各自、休憩所で。持って行ったお弁当を食べる。自分はおにぎりが多かった。お腹がすくからただのおにぎりでもすごく美味しい。最後は終わった人から順次食事するので、集まってどうのみたいなことはない。
(思ったよりマジで「歩くため」だけの会なんだな……)

ピンバッジ色々見せてもらった。
・「クリーンウォークって何?」→ゴミ拾い。ゴミ袋とトングを持ってゴミ拾いしながら歩く。袋がいっぱいになったら回収する場所(途中で設けてある)に置いて、新しい袋をもらう。植え込みとかにいっぱい落ちてる。
・遠方から来た参加者の人とお互いにピンバッジを交換したので、参加してない大会のバッジもある。
・北海道から来てた人もいる。(すごい)
・歩いた距離に応じて、ドイツにある本部に申請すると貰えるバッジがある。(たくさん持ってた)

ピンバッジの写真撮ってくればよかった!今度撮ってくるね。

この日は話題にならなかったけど、東海道五十三次を完歩するやつにも参加してた。東京から京都まで歩いたんだよ~って。「一気に歩いた」っておじいちゃんの証言と「一気には歩いてないよ」ってお母さんの証言が食い違ってて結局どういうことなのかわからないので、今度また聞いてみる。

おじいちゃんレシピ
・大根とさつまあげのお鍋。煮物?厚めに輪切りした大根とさつまあげ(野菜入り)を煮込む。さつまあげから出汁が出るので味付けはいらない。魚のつみれを入れてもよい。

 

直木賞候補全部読む その1

『ラウリ・クースクを探して』 宮内悠介

ラウリ・クースクを探して

 

【西加奈子✕宮内悠介 対談】クリシェと向き合い、小説を再発見する|朝日新聞出版さんぽ

読み終わった後に宮内さんと西加奈子さんの対談を読んだ。ロシアのウクライナ侵攻を意識して書かれた小説なのかと思ってたけど、あまり時勢にリンクさせたくなかったけど避けられなかった……ということを話していて、意識したというよりは結果としてそうなった、の方が近いのかな?どちらにせよ、やっぱり”今”読むことに猛烈な意味の生まれてしまう作品だと思った。
舞台となっているのはエストニアで、バルト三国のうちの一国。読み始めてから、ラウリの少年時代が思っていた以上に現代に近い年代であることに驚いた。あらすじも何も知らずに読み始めたからというのもあるけど、ラウリ自身、今なら40代半ばぐらい。自分が物心つく前の出来事って全部すごく昔の出来事のように感じてぴんと来ないけど、ソ連崩壊ってこんなに最近の出来事だったんだって思った。当時のエストニアの人々の考え方、ロシアとの距離感、現代のウクライナの人たちの声と重なる。ラウリとイヴァンが少年時代に育んだ友情も、現代パートにおいて「私」が浴びる視線も、特別なものではないのだと思う。
宮内さんは「何もなさなかった人を書きたかった」とおっしゃっているけど、何もなさなかった人だからこそ、読者ととても心の距離が近かったと感じた。ページを開くだけで、エストニアで生きる少年・ラウリの人生を追体験できるってすごい。こんなに心の揺れ動きが「わかる」ってすごい。とても読みやすくて、あっという間に読み終わった。高校生直木賞とか獲って欲しいなぁ。