2023/11/15

ビヨスパイ
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BEYOOOOONDSの舞台に行ってきた。メンバーの半分ぐらいが男装して男の子役!!すごい、みんなイケメンだった……。一人一人の破壊力もさることながら、全員で舞台の前に躍り出てダンスする時とかマジでやばい。かわいいもかっこいいも出来ちゃうって本当にすごい……。

舞台としては、「スパイファミリーが流行ってるのでスパイにしました😄」って安易さが光った。いいよ、これぐらい安易で行こう。

みんな良かったけど、特に桃々姫がすごく良い役をもらったな〜!!買われてるんだな〜!と思った!あとりかちゃんはマジすごい。天才コメディエンヌ。もっと外部の舞台とかでも見てみたい。

 

金原ひとみさんの寄稿文

母の仮面が苦しいあなたへ 「自分」は今もそこにいる 金原ひとみ:朝日新聞デジタル

紙面で読んで、これはとんでもない名文だ……と思ってツイートした。読みながら痺れた。たくさんの人に読んで欲しいと思ったから、話題になってて嬉しかった。

 産後うつに陥った私は、長女が赤ん坊のころ何度も自殺への衝動に駆られた。理由なき自己嫌悪と責任の重さへの恐怖で正気が保てず、万力で身体中を締め付けられ、バチンと体内のものが飛び散る寸前のところで、今日を乗り越えることだけを繰り返していた。産後うつで自殺した人や、虐待のニュースを見ると、これは設定が一つ違っただけの私、と思わずにはいられなかった。

 

このオピニオン面の寄稿、まれにこういう超名文が読めるからすげー……って思う。こういうの、有料コンテンツの意義。

 

(寄稿)「神様のない宗教」から12年 漫画家・いがらしみきお:朝日新聞デジタル

『ぼのぼの』のいがらしみきお先生の寄稿も名文だった。これは切り抜きを今も取っておいてる。紙面だとページの半分以上を使って長文をバーンと載せるからレイアウトと見出しもかっこいいんだよね……。

 「信じる」などということも、たぶん宗教によって生まれた、非科学的で人間にしかありえない感情なのだろうが、人は信じるものがないと生きていけない。親だったり、友だちだったり、恋人だったり、推しだったり、ペットだったり、人はなんでも信じてしまう。「信じる」というのは「信じられなくなる」からで、信じられなくなったり、裏切られたり、忘れてしまったりするから、信じつづけようとする。それが今のネット社会と、この世界で繰り広げられてきたことだろう。

 自分の意思でもなく、なにも知らずにこの世に生まれてきたものが、この世界に満ちている暴力と貧困と差別に気づかされる瞬間はとても痛ましい。我々の誰にもその瞬間はあったはずだが、そのあと我々はなにを信じて生きてきたのだろう。

 それは「人」ではなかったか。その「人」がただの隣人であったり、街で見かけた「いい人」だったり、まだ一度も会ったことのない誰かだったとしても。

この寄稿の冒頭で触れてた12年前の寄稿、読みたいなーって思って検索したらアーカイブがあった!自分用メモ。

【アーカイブ】大震災で見た「神様のない宗教」 いがらしみきおさん2011年寄稿:朝日新聞デジタル