2023/11/14

 

ハロプロ三十六房

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仕事帰りにえいさんと待ち合わせて、一緒にシェアスペースで「ハロプロ三十六房」のアーカイブを見た。タワレコでやってる恒例のトークイベントで、ふくちゃんが最後の出演だったので。もう出演は8回目だそうで、司会(でいいのか?)の南波さんにとっても、ふくちゃんにとっても毎年楽しみな特別なイベントだったみたい。ふくちゃんの「今だから話せる」ような15年間のエピソードトーク、どれも全部面白かった。ふくちゃんは言語化が上手い!これも15年間で磨いて来たスキルのひとつ。すごいなぁ……。

ふくちゃんのトークの中で印象的だったのが、「大好きな亀井絵里さん」とモーニング娘。としての活動時期が被っていなかったからこそ、ずっと絵里を「完璧な、大好きなアイドル」として憧れて、ファンの気持ちでいられたという話。ふくちゃんって本当にハロプロが大好きで、モーニング娘。が大好きで、卒業してもその気持ちは永遠に変わらないんだろうなって思った。アイドルじゃなかったらどんな仕事してた?って質問に「ハロショ店員」って答えるんだもん、筋金入りすぎる。嬉しいなぁ……ありがとう……。他にも、ふくちゃんがリーダーとしてモーニング娘。のことを考えてマネージャーさんに提案してくれたこととかが沢山あったことを知った。実現しなかったことの方が多かったみたいだけど、実現したことも僅かながらあって、どれも「ふくちゃんありがとう!!」な案件だった。ふくちゃんが繋いでくれた、これからの未来のモーニング娘。も楽しみ。11月29日まであと二週間、あっという間だけど悔いなく駆け抜けて欲しいな。

 

 

前読んだ本

生皮 あるセクシャルハラスメントの光景

あらすじ

皮を剥がされた体と心は未だに血を流している。

動物病院の看護師で、物を書くことが好きな九重咲歩は、小説講座の人気講師・月島光一から才能の萌芽を認められ、教室内で特別扱いされていた。しかし月島による咲歩への執着はエスカレートし、肉体関係を迫るほどにまで歪んでいく--。

7年後、何人もの受講生を作家デビューさせた月島は教え子たちから慕われ、マスコミからも注目を浴びはじめるなか、咲歩はみずからの性被害を告発する決意をする。

なぜセクハラは起きたのか? 家族たちは事件をいかに受け止めるのか? 被害者の傷は癒えることがあるのか? 被害者と加害者、その家族、受講者たち、さらにはメディア、SNSを巻き込みながら、性被害をめぐる当事者たちの生々しい感情と、ハラスメントが醸成される空気を重層的に活写する、著者の新たな代表作

 

「当事者の会」の方のお一人が亡くなったというニュースを見て、恐れていたことが起きてしまった……と、無力感というか虚しさというか、「私たちはいつまでこんな社会を続けるんだろう」みたいなどうしようもない気持ちになっている。「諦め」がすごくある。

この「生皮」という本はフィクションの小説で、今年の3月ぐらいに読んだんだけど。(重いあらすじだけど、読み始めると驚くほどするする読める、とても読みやすい文章。意識してそう書かれているかもしれない)この中で、性被害を告発した主人公をSNSで中傷する人が出て来る。どこにでもいそうな普通の大学生。自分の私生活のフラストレーションがあって、日常にSNSがあって。「いいね」がつく承認欲求とか、そういう「傍から見たらしょうもないもの」で誰かを追い込む言葉が生まれていく。

当事者の会で亡くなった方がどんな言葉を浴びていて、それらの言葉をどんな人たちが書いていたのか私にはわからない。好きなタレント、事務所を守りたいっていう気持ちだったかもしれない。でも多分共通しているのは、そういう人たちは「誹謗中傷をやめなさい」って言ってもやめない、というかその自覚がそもそもないんじゃないかってこと。「誹謗中傷してやろう」って気持ちで生まれた言葉ってほとんどない。だから訴えられたりしたときに、「そんなつもりはなかった」みたいなことを、多分本気で言う。あ~~~虚しい……虚しい……。

りゅうちぇるが亡くなった時も、本当に辛かった。私のおすすめ欄に突如流れてきた、りゅうちぇるを批判してた人たちって今どうしてるんだろう。どうせ何も気にしてないんだろうな。あ~~~ほんと、超極端だけど「Xが一回滅ぶ」しかこの流れを断ち切る方法思いつかない。Xが無ければ守られた命ってあるんじゃないか、みたいな。ほんと、どうしたらいいんだろうね……。