2024/4/23

度会くん、初めての延長戦

凄い試合だった……。一晩明けても余韻がある。そして、試合終了時からずっと「度会くんに手紙でどんなことを伝えよう」と考えていた。こういうときにどんな言葉をかけたらいいんだろうって、答えがなくて難しい。

今シーズン初めての延長戦は、12回までもつれこんで結局1-1の引き分けで終わった。全部を見てたわけじゃなくちょこちょこ経過が気になって見に行ったような感じだったけど、そうやってちょこちょこ見てるだけでもヒリヒリして痺れる試合だった。スコアからわかるようにお互いに一歩も譲らぬ展開で、とにかく投手陣の気迫が凄かった。12回まで行ったから、もう総力戦で中継ぎオールスターみたいな感じ。12回表の森唯斗凄かった……。ソフトバンクで守護神だった経験がここで……。

打席に立った全員が何かしらの悔しい思いをした試合だったのではないかと思うけど、その中でも度会くんは 度会くんは………………。12回裏2アウト1・3塁の文字通り最後のチャンスに、度会くんが打席に立った。マジで、「マジか」って思った。度会くんの星の巡りが凄すぎる。正直、度会くんに回る前に試合が終わると踏んで「とりあえず最後は見ておくか」みたいなつもりで12回裏を見てたから、「度会くんに打席が回るかもしれない」ってわかった瞬間に怖くなった。ここで打ったらとんでもないヒーローだけど、それ以上に「打てなかったら」を想像して怖かった。でも度会くんは打席に立って、こんな時間までハマスタに残った大勢のファンの期待を一身に背負ってバットを振った。三振だった。四時間という長い総力戦で、たった一人しか経験できない「最後の打席」という重圧と悔しさを経験できた。私の目には、これは度会くん本人だけでなくベイスターズというチームにとってとても大きな出来事として映った。「度会くんならこの悔しさを乗り越えられる」という大前提があり、それはもちろん揺らがない。

プロの壁ぶつかり中の度会くんは、そろそろ打順1番のスタメンではなくなるかもしれない。打率も随分下がってしまったし、一本も打てない試合が多くなった。だから毎日スタメン発表の時間はドキドキで、昨日も「いよいよ外れているかもしれない……」と覚悟していた。でも、試合前に「石井琢朗コーチとマンツーマンで盗塁練習をした」という記事が出て、1番ライトでスタメンは変わらなかった。誰よりも近くで度会くんを見ている現場のコーチと監督は、ひょっとしたらファン以上に度会くんを信じているのかもしれない。SNSがなんと言おうと、俺は三浦と琢朗を信じるぞ。二人のことは現役時代から知ってるんだ。長年受動喫煙*1してきた甲斐があった。

いつも度会くんが打てなかった試合はすぐに録画を消しちゃうけど、昨日の試合は残すことにした。いつか「度会くんの初めてのサヨナラタイムリー」を見れたら、この日を見返して泣くんだ。

*1:両親がベイスターズファンなので実家では毎晩ベイスターズの試合が流れていた