NEWS LIVE TOUR 2022 音楽 を終えて

 

ファンの合唱。目の前で、目元を隠して涙する小山さん。今日は声を出しても良いのに、聞き入ってしまって歌うのを忘れていた。口が生まれた「星」の声、NEWSのブレス音。暗転。誰もいなくなったステージ。客電が点いて明るくなった。私たちは、何か一つ、とてつもなく大きなものを乗り越えた。そんな達成感が溢れていた。

私にとって「乗り越えた何か」は、「『4人の思い出』に後ろ髪を引かれる自分」だった。

 

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世界で一番大好きだった「4人のNEWS」が無くなってしまってから二年経った。二年も経ったのか、二年しか経っていないのか。どちらとも言えないけれど、私は未だに4人を想うと胸がひりひりする。映像を見たら「心を持って行かれる」かもしれないから、敢えて遠ざけていた。自分の意思で、「3人のNEWS」の方を向いていた。

「音楽」というアルバムが発売されて、コンサートに入って、「3人のNEWS」が心から好きな自分を見つけて心底安心した。持って行かれそうになったとしても、がっちり掴んで引き戻してもらえる。そんな強さを感じた。コンサート終わりに「来年はNEWSをもっと好きになる」と断言する加藤さんが好きだ。NEWSがNEWSを諦めないから、NEWSはずっとかっこいいんだ。

 

ああ、「音楽」ツアー、すっごい良かったなぁ!!お洒落で、大人で、でもNEWSで。「NEWSがやるとNEWSになっちゃう」と言っていたけれど、そこがすごく良かった。全編生バンドはNEWSに「こうなったらいいな」と願っていたことで、それが叶って嬉しかった。weeeekで終わるのが楽しすぎて大天才すぎた。増田さんと同じように、飛び跳ねながらなんだか泣きそうになった。デザートのCodaでちょっと湿っちゃうところもNEWSだった。ファンの歌声をこんなに愛してくれてありがとう。愛し愛されて、幸せだなぁ。ずっと。

 

NEWSに出会ってから、たくさん出会いがあって、たくさん別れもあった。それが耐えがたいほど寂しく感じる夜もあった。それでも。

変わってゆくことを、恐れないNEWSが好きだ。今もなお変わり続けるNEWSが好きだ。変わることは悲しいことだけじゃない。新しく生まれていく、そういうものを感じた。

ツアー初日の帰り道、「羽化」という言葉が自分の頭の中にあった。この二年間は、3人のNEWSとしてさなぎの状態だったのかもしれない。とても美しい、素晴らしいものが生まれようとしている様を目撃した。とてもとても気分が良かった。

 

 

NEWSが好きだ。大好きだ。19周年おめでとう、20周年イヤー突入おめでとう。ずっとずっと大好き。愛しています。

 

NEWSに、たくさんの幸せが訪れる20周年になりますように!

 

 

 

 


おしまい