2023/9/28

 

昨日の記事を公開してから、ずっと「もっとこうすればよかったんじゃないか」みたいな後悔と自己嫌悪に塗れている。やっぱり一つ一つ返事すれば良かったんじゃないかとか、そういうことも含めて。全文公開は難しいので無理としても、ご本人にわかる形で一部だけ引用してお返事とか。でも、そうしたときに自分が自分の思う正しさを押し付けてしまうんじゃないかって、悩んでやっぱりできなかった。ど~~~したらいいんだ。こういう時に音声が良いんだろうなって思うけど、スペースだと自分が下手なことぺろっと言うんじゃないかって怖い。加藤さんよく2万人も聞くスペースできたよね。めっちゃ怖いわ。

 

それにしても、つくづく思う。亡くなった後だから、こんなにも難しくてややこしい。存命のうちにこのムーブメントが起きていれば。でも、存命だったらできなかった理由があったのか。わからないけど。

本人は亡くなっているのになぜ今再発防止策を、という疑問に対しては「同じことを他の人がやろうと思ってできてしまったらダメだから」と私は思っている。っていうか、おぞましいことに、報告書読む限り起きていた。さらっと一文しか無かったけど、マネージャーも加害行為をしていたと報告されていた。それ読んで「おい!!!!!!!!!!!!!!」って大声出そうになった。会見でイノッチが「僕はそういうことをしませんけど」と言っていたけど、そのポジションについた人の人間性に依存していちゃだめだ。絶対そういうことができないようにするのが、再発防止策だと思った。なので、自分としてはその辺りに疑問は無い。でも、これが組織ではなく個人の問題だったと考えた人が、疑問に思うこともわかる。

 

私はこう思う。あなたはこう思う。じゃあ、このことについてはどうだろう。こっちのことは?みたいに話し合える場所ってどこにあるんだろう。「私が正しい。あなたは間違っている」をぶつけ合う行為は、疲れるしどこにも進まない。私が上に書いたことも、読む人によっては「いやいや、違うでしょ」と思ったと思う。そんな方は是非フォームから、考えたことを送って欲しい。「どうしてそう思うのか」が140字のインターネットだとなかなかわからないから、知りたい。

 

2021年の東京オリンピックの頃、毎日紛糾しているSNSも日に日に増えていくコロナウイルス感染者の数字も恐ろしくて、ずっと「正しさとは何か」みたいなことを考えていた。(よくそんなメンタルで怪しいセミナーとかカルト宗教にハマらずに済んだなと思う。信仰先が既にあって良かった。)答えを求めて本とか動画とかに手を出す中で、「これだなーーーー」って、知って楽になったのが「正しさは枠組みに依存する」という名越先生の言葉だった。名越先生って知ってる? 精神科の先生なんだけど、ゲームさんぽっていう動画で一躍有名になった人で、その動画もめっちゃおすすめ。余談。


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詳しくは動画を見て欲しいんだけど、「何を正しいとするか」は「どんな枠組みで考えるか」によって変化する、というのが自分にとってすごくしっくり来た。正しさって白黒はっきり存在するものじゃなくて、枠組みの数だけ無数に存在するものなんだ。だからみんな違うし、自分の中でも揺れて矛盾するものなんだ。枠組みの存在を意識するようになってから、少し楽になった。

 

10月2日の会見後、恐らくまた色んなものが吹き荒れる。色んな正しさで混とんとして、しんどくなるかもしれない。そんな時に身を守る傘になればと思い、この話をしてみました。役に立たなかったら忘れてもらって大丈夫です。ではまた。