2023/9/13

たまには全然関係ない話をしよう。

 

私が観察していた愚痴垢コミュニティの話

数年前、一年間ぐらい自分とは全然関係ない愚痴垢のコミュニティを観察していた。(趣味悪い)

愚痴垢(ぐちあか)が何なのかわからない人へ説明をすると

・何か対象物について愚痴を投稿することを主たる目的としたTwitterアカウント
・別に「本アカウント」(表アカウント)を持っていることが多い(というかほとんど)

特徴とかあるあるとか、言おうと思えばいっぱいある。大義名分としてプロフによく書いてあるのは「言いたいことを言うだけ」。アイコンとIDが未設定な捨て垢もあれば、本アカウント並みに稼働して関係ないことも呟いてるアカウントもあったりする。コミュニティの形成から一年ぐらい経過を見て、あ~こういう感じなんだな~~って色々わかって面白かった。

ざっくりと流れ

初期:対象者の炎上(不祥事)など大きな出来事によって、新しく愚痴垢が同時多発的に開設される。当初は皆怒っているので、それぞれ活発に不満を投稿している。また閲覧専用アカウントも存在するので、全体的にいいね数も多い。
中期:最初の爆発が一度落ち着いた後。次第に相互につながりあい、コミュニティとしての愚痴垢界隈が形成されていく。「表で言えないことを言えるから居心地が良い」など、新しい場所を見つけた喜びが見られる。
停滞期:中期に作られた繋がりを維持するため、対象者について愚痴る部分を探し始める。探して無理やり愚痴っているので粗探しに無理が生じ、場合によっては「あの人はこういうことをやりそう」等とやってもいないことを想像で愚痴り始めたりする。
内部分裂期:停滞期によって発覚した愚痴スタンスの違いにより、愚痴垢コミュニティの中でもさらに細分化されていく。愚痴垢に対する愚痴が始まる。
閑散期:初期に誕生したアカウントの多くが呟くことが無くなって「表」へ帰り、数が減って閑散としている。しかし対象者に何かあれば初期の活発さが戻ってくる。ループ。

 

観察してて思ったこと

・「停滞期」が厄介。「愚痴ること」が目的と化している。他の人と違う着眼点、新しい燃料を見つけた人が評価されるので重箱の隅を穴が開くまで突く。現実世界でもどこでも起こりうる悪口コミュニケーション。
・「愚痴専用アカウント」なのか「愚痴”も”言うアカウント」なのかで停滞期以降、どう振舞うかが変わっていく。
・だんだんアイコンで愚痴垢が見分けられるようになる。
・「表でもこう言っている人がいた」などと、愚痴垢ではないアカウントから出た苦言はより重大なものとして取り沙汰される。
・愚痴垢同士で友達になってリアルで遊んでたりする。それはそれで価値観の一致か。

飽きて見なくなったので今どうなってるかは知らないけど、当たり前ながら話題がないとコミュニティとしてはどんどん衰退していた。そういえば朝ドラの反省会タグも、今期のらんまんがめっちゃ良いから、反省会タグに人が少なくて寂しいみたいなことを言ってたな。なんやねん。

ということで愚痴垢観察レポでした。皆さんは私のように時間を無駄にしませんように。