2023/7/28

基本的に平日の通勤を使って書いているので、翌日休みな金土はどうしても遅くなっちゃうね。

 

マティス

マティス展入口

金曜日の夜間開館を利用して行きたい!とずっと思っていた東京都美術館マティス展。本当は先週行くつもりだったのが、スマホの充電が退勤時点で残り15%とかで断念した。やっと行けた!

写真撮影OKなフロアが二つもあったので、写真撮ってきた。

石膏のある静物

赤いキュロットのオダリスク




黄色と青の室内

 

『芸術・文芸雑誌ヴェルヴ』表紙デザイン:アンリ・マティス


小学生の頃*1美術の時間にマティスを真似して絵を描いてみよう、という授業があったので、一番最初に覚えた画家の一人がマティス。金魚の入った水槽とか、色彩とか真似して描いた。なのでマティスと、同じように授業で扱ったジャクソン・ポロックはずっと特別。

今回の美術展はマティス一人だったので、マティスの作品を年代別に時系列で見る感じだった。だんだんと色がビビットになって独創的になっていって、展覧会のチラシにもなってる「赤の大きな室内」とかを見ると「マティスだな~!」と思う。でも一番すごかったのは、最後のフロアに入った瞬間。暗めの壁紙に、ビビットな切り絵が何作も連続して飾られていて、立ち入った瞬間「うわあ!」って圧倒される。そのフロアの入り口に書いてあった文章もすごく良かったんだけど(写真取れなかったのでうろ覚え)大病を患って奇跡的に生還したマティスが、切り絵を「そういう試み」じゃなくて「作品」として作り始めて、それまでの油絵、デッサン、彫刻とか全てが「紙にはさみを入れる」ことに集約されている。マティスの切り絵って、体が不自由になったから(ある種仕方なく)始めたものかと思ってたけど、時系列で色々と見た上で切り絵のフロアに入ると、「全てはこのためだったんだ!!」って思った。他の通りすがりの人も言ってたけど、「作品から『楽しい』って伝わる」。楽しい!これがやりたかったんだ!みたいなエネルギーが作品から迸っていて、最初の「ジャズ」っていうシリーズを4周して見た。印刷物や写真で、切り絵だけを見てもこの感想にはならないからこの特別展で見て良かった。これまでマティスの切り絵?うーん、油絵の頃の方が好きかな…って思ってたのが塗り替えられた。圧倒的に切り絵が良かった。

 

マティス展の余韻に浸りながら、夜の上野公演を歩いた。夏の夜の心地良さが最高だった。スカイツリーも、なんなら上野駅もすごく綺麗に見えた。夜間開館最高~!また行こう。

 

 

*1:アメリカの現地校で