QUARTET★NIGHTのライブを見たよ!

 ※このブログは、森久保祥太郎さん、鈴木達央さん、前野智昭さん、蒼井翔太さんのQUARTET★NIGHTのライブの感想文です。※

 

 

 

私はずっと、うたプリのライブにどう向き合ったら良いのかわからなかった。

2011年のマジラブフィーバーで転げ落ちるようにのめり込み、聖川真斗というアイドルを好きになり、人生で初めて男性アイドルのファンになった。1か月後にはうちわを作って夏コミへ出かけて行ったし、その他にもアイドルのファンとして楽しめることは思いつく限りやった。マジLOVE1000%の最終回はペンライトを持って友人らとテレビの前で熱狂し、カラオケに行けば「ぼくが考えた最強のセットリスト」を持ち寄って歌って、廊下にも響くぐらい力いっぱいアンコールでST☆RISHを呼んだ。これは序の口で、こんな所には書けないような滅茶苦茶な思い出もたくさん残っている。ただ、アイドルオタクの一番の醍醐味であるとも言えるライブだけ、私には思い出が無い。うたプリはこれまでに5回「プリライ」という愛称で呼ばれるライブをやっているが、一度も行ったことがなく、映像もまともに見たことが無い。それは私がST☆RISHという偶像にのめり込むあまり、距離感を見誤って、演者とキャラクターをどう見れば良いのかわからなかったからだ。私は一ノ瀬トキヤと一十木音也と来栖翔と四ノ宮那月と神宮寺レンと聖川真斗と愛島セシルのST☆RISHが大好きなのに、プリライには彼らがいない。それを受け入れることが出来なくて、一度もプリライを見ることなく、興味は「そこに実在する」現実のアイドルへ移り、今に至る。

 

そんな私が昨日QUARTET★NIGHTのライブビューイングへ行くことが出来たのは、恵まれたからと言う他にない。たまたま友人がチケットの譲り先を探していて、たまたまその日が私も空いていて、チケツイを見た瞬間に「行きたい」と思った。これまでうたプリ関連のライブに「行きたい」という感情自体湧いたことが無かったので、自分でも驚いた。ライブビューイングでもプラチナチケットだということは分かっていたので少し躊躇ったけれど、「カルナイのライブが見たい」という好奇心には勝てなかった。見逃したら後悔するという確信もあった。

予想と期待を遥かに超えて、カルナイのライブは最高だった。オープニング映像からして最高に格好良いカルナイで、今まで現実で見て来たアイドルと全く遜色が無く、それが物凄く嬉しかった。お茶目で会場をノせるのが上手い森久保さん、びっくりするぐらい格好良く歌って踊る鈴木さん、顔も歌も抜群に美しい蒼井くん、視線一つで心臓を奪う前野さん。私の見方は邪道で、「嶺ちゃん可愛い!」とか「蘭ちゃん格好いい!」とか、演者にキャラクターを重ねるのが本来の有り方で、演者の皆さんもそれを望んでいるのかもしれない。でも私は、嶺ちゃんも蘭ちゃんも藍ちゃんもカミュもいないのに、ずっと見たくてたまらなかった「カルナイのライブ」を見れたことに感激していた。洗練された、お洒落でかっこいいオープニング映像。4人の個性を活かしつつ、揃うと統一感のある衣装。レーザーとドットイメージと制御ペンライトで演出された各楽曲。次は何が起こるんだろう?次は誰が何を歌うんだろう?というワクワクと、それを超えていく個人のパフォーマンス。歌だけでなく、ダンス、所作、目線の一つ一つが「これぐらい凄い存在であって欲しい」と思ったカルナイのそれだった。全てに圧倒されて、約3時間、隣の友人に助けを求めながら翌日の仕事に支障が出そうなほど叫んでいた。黄色い悲鳴というより断末魔だったので、周りの人には申し訳なかった。

私が長年プリライを避けていたのは、がっかりするのが怖かったのかもしれない。私が夢見るST☆RISHは、端的に言って嵐だ。カルナイはSMAPだ。国民的アイドルであって欲しかった。小さなホールでなく、大きなドームが似合う存在であって欲しかった。私は今も、いつかST☆RISHを観に行くなら東京ドームが良いと思っている。

昨日のカルナイに、私はがっかりしなかった。私が生きるこの世界に寿嶺二と黒崎蘭丸とカミュと美風藍のQUARTET★NIGHTは私が望む形で存在はしなかったけれど、森久保さんと鈴木さんと前野さんと蒼井くんのQUARTET★NIGHTがいた。自分でも不思議な感覚なので人に伝わる自信がないけれど、「どちらもQUARTET★NIGHTだ」と突然腑に落ちた。ステージにこの世界のカルナイが立ち、スクリーンに向こうのカルナイが映っているとき、物凄い隔たりと「不在」を感じた。それは少し寂しかったけれど、「少し」で済んだのはこの世界のカルナイがいてくれたからだ。4人ともすごく素敵で魅了された。今度は絶対に水色のリングライトで応援したいとも思った。

カルライは最高だったけれど、それでもまだ、私はプリライを見るのが少し怖い。私はこの世界のST☆RISHを好きになれるだろうか。私が大好きなST☆RISHの不在を冷静に受け止められるだろうか。カルライを見て一つ大きく変わったのは、この「恐怖」の他に新たに「期待」が生まれたことだ。ST☆RISHもまた、私の不安を吹き飛ばすぐらい凄いものを見せてくれるかもしれない。そんな期待をしている。とはいえ、幸か不幸か次のプリライも、たとえライブビューイングがあったとしても私には見れるチャンスがない。そうなるといよいよ、ST☆RISHを観るのは東京ドームになるだろうか。QUARTET★NIGHTに負けないぐらい大きな夢が叶う日を、心待ちにしている。

 

色んなことを思い出させてくれてありがとう、QUARTET★NIGHT。どちらの4人も、最強でした。