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ラッコの海水浴

なんか色々アイドルとか

舞台ホイッスル!で15年ぶりに初恋をした

 

突然だが私はホイッスル!をこじらせている。

ホイッスル(以下笛)は1998年から2002年にかけて週刊少年ジャンプで連載されていたサッカー漫画で、今も女性人気の高いコンテンツである「テニスの王子様」と双璧をなす程の人気作品だった。私が笛に出会ったのは小5とかその辺の時期で、はちゃめちゃ拗らせた。おたくとしての自我形成は笛だった。あんまり長く語ると黒歴史しか出てこないので黙るけど、好きなキャラを聞かれたら普通モブレベル扱いされるようなキャラ名まで出てくる。それぐらい愛着がある大事な大事な作品だ。

 

そんなホイッスルが、最近のこのアラサー女性向けリバイバルブームに乗っかったのか何なのか、私の前に帰ってきた。それがこれだった。

 

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舞台ホイッスル! BREAK THROUGH〜壁をつき破れ〜

 

舞台化の第一報を聞いた時、「ついに来たか」と思った。2.5次元舞台のブームがついに笛のところまで届いた。それと同時に猛烈に不安になった。なんというか笛のメディアミックス=爆死不可避というイメージが強すぎて、ブームに乗っかろうとして乗っかれずにしょっぱい結果で終わる未来しか見えなかった。まだ役者が発表される前から虚ろな目でホームページを開き「だせえ」と頭を抱え、主催企業とスタッフを調べ実績にピンと来ず「もう無理だ」と寝込んだ。大好きな笛にまた黒歴史が追加されるかもしれない。 同じように笛を拗らせて生きてきた友人とお通夜のような空気を漂わせながらも、最速先行で申し込むことは決めた。

その後キャストが明らかになりビジュアルが明らかになり、あの椎名翼が北村諒とわかった。椎名翼はなんというか「初恋キラー」というか、もう「椎名翼を好きじゃない女はいるのか?」というほど人気のあるキャラクターで、強火のファンをめちゃくちゃ飼っている。もちろん私も大好きだ。そんな翼を演じるのが北村諒……。数少ない、私でも知っている若手舞台俳優。刀ステのライブビューイングで演技を見たことがある。

これは、ありかもしれない。

いや、やめよう。笛に期待するのはやめよう。そもそも翼は原作のこの段階では出ないはず。つまり客寄せパンダだ。

期待は全部押し殺し、戦地に赴く思いで仕事終わりに北千住へ向かった。下手なことしたらころしてやる。あと、絶対に絶対に絶対に舞台沼には落ちない。心には刺し違えるためのナイフと沼落ち回避のための鉄の鎧を用意した。席はやや前方よりのど真ん中で、観劇には120点の場所だった。

 

 

2時間後。

 

舞台はとても面白かった。そもそもまずサッカーをどう表現するのか不安視していたけど、キャストの動きに音が合わさればそこに無いはずのボールが見えた。目まぐるしく攻守が入れ替わる試合が、見ていて一番面白かった。ホイッスルがホイッスルとしてそこにあり、とても楽しかった。それが何よりも良かった。

そして一つ誤算があった。大きな誤算があった。

 

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もう、無理だった。

渋沢先輩…………渋沢先輩………………渋沢先輩…………………………………………。

舞台が始まって間もなく、武蔵森が桜上水の後ろに一列に並んだ。その中央が渋沢先輩だった。薄暗いステージで後ろからライトで照らされて逆光で顔なんて見えないのに真正面にいる渋沢先輩は立っているシルエットだけで渋沢先輩だった。一人だけなんだかオーラが全然違って見えた。そもそも一列に並んでいる武蔵森の強そうオーラだけでクラクラしていたので、真ん中が渋沢先輩だからそう見えるんだろう……と思いたかった。幸い武蔵森の出番は前半はあまりなかったので、よしよしこのまま乗り切ろう。おっと不破くん結構いいな……落ちないように落ちないように……よしよし。乗り切ろう。乗り切ろう。

「武蔵森のキャプテンの渋沢だ」

渋沢先輩の最初の台詞。もう声からして完璧に渋沢先輩だった。やめてやめて。

「あの9番……そうか桜上水に行ったのか!」

あああああああああああああああああああああやめてええええええええやめてえええええやめてって言ったのにーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!なんで!!!なんでなんでなんで!!!どうして!!!!なんでたった一言で渋沢先輩の優しさが!人柄が!原作では2ページかけて説明している、「渋沢は名門武蔵森のキャプテンだが、3軍までいるような巨大な部の全部員を覚えていて気にかけている」という事実が!!!!たった一言で伝わってしまうの?!?!!!!!渋沢先輩……渋沢先輩!!!!!!私!!!!私あなたのことが!!!!!!

 

 

その後のことはあまり思い出したくない。ただもう渋沢先輩の一挙手一投足を「もうこれ以上はやめてくれ」と泣きそうになりながら見ていた。私の目は他のキャストをDVD画質で捉え、渋沢先輩だけはBlu-ray画質で捉えた。渋沢先輩だけが圧倒的に輝いていた。まだ舞台が、試合が終わる前から「絶対に渋沢先輩の写真を手に入れて帰らないと死ぬ」と思った。その結果が先ほどの画像だ。どうしても写真が欲しいのに、「格好良すぎて直視できない」と物販の一覧の前で友人の背に隠れて泣きかけた。これは初恋だ。15年前の初恋だ。その事実があまりにも辛すぎる。渋沢先輩はあまりにも罪だった。

 

私はもうホイッスル!の舞台に行きたくない。こんなもの拗らせたらもう生きられない。でも北村くんの翼が活躍する飛葉中戦が見たい。飛葉なら、間違いなくリア恋枠の黒川柾輝も見たい。それに東京選抜は絶対に見たい。私となおさんの初恋相手の英士くんが見たい。わちゃわちゃするU-14が見たいし、ソウル選抜戦は絶対に感動的だ。雪の中のフリーキック、最高だったなぁ。もちろんもちろんトレセンも見たい。結婚したいNo.1の山口圭介くんは登場できないかもしれないけど、九州選抜のカズさんとか昭栄とか見たいキャラはたくさんいる。どうか続編があってほしい。でもこれ以上渋沢先輩は見たくない。

ああ〜もうどうしたら良いんだろう? 渋沢先輩のことをどうにか忘れたい。でも忘れても、笛ステ続編に行ったら翼に恋をして、柾輝に恋をして、英士に結人に恋をして、更にまたノーチェックだったキャラに恋をしそうだ。

 

あーしんどい!本当にしんどい!だから私は絶対に人に舞台ホイッスルはオススメしません!初恋はあまりにもしんどいからな!みんな気をつけろよ!!!!!!