3月8日に公開した記事に対して、フォームから両手でも足りないほどのおたよりをいただきました。ありがとうございました。記事の中で「自分と同じような友達が3人いれば大丈夫」という言葉を引用しましたが、もしも同じような方がいるならば「私を1人目と思って欲しい」と願っていました。今、フォームから寄せられた言葉を読んで「友達になりたいな」「みんなで友達になれたらいいのにな」と思っています。そのつもりでいます。
個別のお返事もしたいのですが、その前に、毎日新聞のインタビュー内で触れた「公開できなかったブログ」をここで供養します。あの日押せなかった「公開」ボタンを押せるのはみんなの、あなたのおかげです。ありがとう!私はとっても幸せ者です。
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2020年の大晦日に付き合っていた人と別れました。別れた理由は、私が「キスをする、およびそれ以上の身体的接触をすることが(相手が誰であっても)心理的にとても難しい」ということに気付いたからです。相手の人は交際相手とそういうことをしたい人で、私はできないということを伝えて、話し合って「これ以上の関係の発展は不可能」ということで別れました。婚活サイトで出会ったすごく良い人でした。初対面の時、ヤケクソになった私が「コードギアスが人生で一番面白いアニメなので見てください」と捲し立てたら2回目会う時までに全50話を見てくれました。良い人すぎるだろ。
彼は初めての彼氏で、出会って1年半、付き合って半年ぐらいでした。とても優しい良い人だから、人として好きだった。でも、付き合ってから初めて出かけたときに「手を繋ぎませんか?」と聞かれて「これからは『恋人』としてそういうことを求められる」と気が付いた。そしてこの先のこと(キスやそれ以上の接触)を想像して、自分にはそれができないと思ってしまった。
「自分が相手をそんなに好きじゃないということ?」
「自分が何か人としてダメということ?」
「よく言う、理想が高すぎるとかそういうこと?」
どういうことなのかと悩んでいる時に見つけて、少し役に立ったのがanone(https://anone.me/)というサイトでした。
この分析で出た結果に「アロマンティック(愛に恋愛感情は無い)」、「デミセクシュアル(強い信頼関係が愛になる)」という言葉が出て来て、なるほど、と思いました。知らない言葉だったけど、そういう言葉が存在している。これが自分に当てはまるかはわからないけれど、恋愛から結婚という人生に上手くハマれない自分に「そういう人もいるよ」と言ってもらえたようでホッとしました。
他にも、「アセクシュアル(他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かない)」「ノンセクシュアル(他者に対して恋愛感情は抱くが、性的欲求は抱かない)」という言葉もあります。言葉としては知っていても自分ごとでは無かったことが、急に自分ごとに近付きました。これらの言葉は、自認するというよりまずは知識として蓄えることにします。今は一つの言葉で無理に表さなくてもいいかなと思うので。
彼氏と別れて、自分は「結婚」の市場には乗ることができないと思いました。私は子供は欲しくないと以前から明確に思っているので、婚活サイトにも最初から「子供は欲しくありません。子供が欲しい方からのアプローチはお断りします。」と書いていたし、それを見た上で彼はアプローチしてきました。でも、子供を作らない=身体的接触をしない、じゃないんですね。難しいなぁ。本当に難しい。
というわけで恋愛結婚の市場でジタバタするのはやめました。調べたら友情結婚に特化した結婚相談所(https://www.colorusfsb.com/)もあって(すごい!)自分が結婚相手を探すならこっちだと思うんですが、いよいよ「結婚したい理由」が今の自分は希薄なのでしばらく様子を見ます。でもこの先に困った時、悩んだ時の選択肢があるというのは本当にありがたいですね。
ほどほどに仕事して、友達とたくさん遊んで楽しいことして、それだけで人生を過ごせればいいのになぁ。ダメなのかな? ちょっと今はわかりません! わかんないけど、なんでこれをわざわざ書いたかというと聞いて欲しかったからだし、私の話を「わかる!」って思ってくれる人がいれば嬉しいなって思ったんですよね。だから別に隠さなくてもいいかと思ったし。いろんな生き方ができる社会が育つことを願います!
おわり。