20日間

突然だが、私は「小山会*1」の一員である。

小山会は、一年ぐらい前にふんわりと始まった、小山さんが大好きな人の集まりである。自分は発端人ではないのでどういう経緯で始まったかもちょっとあいまいなのだが、とにかくこの小山会は小山さんのことが好きなNEWSファンの集まりである。小山担だらけなんでしょ?と思われるかもしれないが、実際のところ小山担はいない。まれに参加してくださることもあるが、スペシャルゲスト扱いである。小山担は小山さんの正室なのだから、当然である。

小山会は発足もふんわりとしていれば活動内容もふんわりとしている。なんとなく集まりたいと思った誰かが声をかけて、日を決めて集まれる人で集まる。集まったら出前を取ったりなんかしながらNEWSを見る。みんなNEWSが大好きなので、見ていると自然と「脚が長い!」「顔が可愛い!」「天才!」と声がかかる。小山会といっても特に何かを制限しているわけではないので、誰が映っても褒め殺しは続く。とはいっても小山会なので、小山さんに対する「脚が長い!」が一番多い。本当に脚が長いのである。

小山会のメンバーは、基本的に変だ。一番変だな、と思ったのが正月の集まりで「にゅすほめかるた」というNEWSをほめるだけのかるたを作った時である。実際に出来上がったものについてはリサさんがまとめてくださっているが、とにかくクオリティが高い。クオリティを追求しすぎて丸一日かかったが、出来上がったものにはジーンと感動した。事前に担当文字しか割り振っていなかったのに、個人をほめた札もきれいに4人が均等の数だったのもなんだか嬉しかった。出来上がったかるたで遊んでいる最中、テレビの画面ではNEWSが10周年を迎えた挨拶を涙ながらにしていた。みんなかるたに夢中だったので「NEWSごめん!!」と謝りながらバンバンかるた札を取っていた。いくらNEWSが湿っぽくても、ファンはお構いなしに元気なのである。

 

 

去る6月上旬、突然地獄に突き落とされたような出来事があった。折しもそれは、小山会(スペシャルゲストを含む!)が予定されていた僅か3日前の出来事だった。どうしよう、小山会いけないかもしれない。いや、こんな時だからこそ集まるべきだ。情緒がジェットコースターだったので迷いもあったが、「こんな時だから」が勝った。今思うと、迷う必要なんてなかった。だってこれは「小山会」なのだ。

 

人生にはいろんな偶然やめぐりあわせがあるけれど、この日の小山会も、そんな出来事の一つだった。何度も言うようにこの日は事前に何か月も前から決まっていた日程で(小山会メンバーは忙しい。NEWSのツアーがあったから。)、そのおかげでメンバー全員が一日中集まれた。家にあったはがきや急遽買ってきたはがきをたくさん持ち寄って、筆記用具も持ち寄って、あて先をまとめた資料を準備して。いつものように出前を取ってNEWSの映像を流して(この日は走魂だった)、NEWSを見て笑ってNEWSを褒めてまた笑いながら、死に物狂いで関係各所へはがきを書いた。変な人たちの集まりなので変なはがきも出来上がった。それを見てまたたくさん笑った。地獄をさまよった20日間で、この日が一番元気だった。帰り際、みんな口々に「こんなに笑う日になると思わなかった」と言っていた。翌日以降はまた情緒のジェットコースターにめちゃめちゃに振り回されたりしたが、それでもこの日の記憶がずっと支えになっていた。

 

そういえば前回のばかばかブログで「泣きながらずっとLINEしていた」と書いたが、そのLINEでめちゃめちゃな情緒を共有してくれた友人しかり、この小山会しかり、私が「もう無理会いたい」とお願いして会ってくれた友人もしかり。メンタルよわよわおぼろ豆腐の私をなんとか立たせてくれたのはNEWSを大好きな人たちだった。この20日間でツイッターなんて無くなってしまえと何度も何度も思ったが、ツイッターがなかったらみんなと出会えなかったことを思うと、なんとも言えなかった。インターネットは大体肥溜め*2だが、それでもこの場所を悪くないと思えるのは、こういう出会いを重ねてきたからだ。たぶん、もう15年ぐらいになる。そういえば15年前にインターネットで出会った友人たちも、今回の件で私にとても優しかった。御礼にいつかNEWSに連れて行きたいのに、チケットがないからいつまでたっても「いつか」が来ない。私が大好きな人たちに、私が大好きな人たちを見て欲しいんだけどなぁ。味スタが3倍ぐらいの大きさになってくれればよかった。

 

 

さて、地獄に落とされて20日目の一昨日は、NEWSのシングル「BLUE」の発売日だった。NEWSはシングルリリースが年に2回あれば良い方みたいなグループなので、一昨日は2018年の2枚目のシングルということでほんっとうに嬉しかった。ただ嬉しいだけではいられないので、爆速で仕事をして定時で上がって、渋谷のCDショップを駆けずり回ってBLUEを買った。はがきを100枚買ったときはおまけでいろいろ貰えたが、CDは何枚買っても特典のシールしかつかない(シールって!)。レジが混みすぎ問題で思うように買えなかったが、駆けずり回る中でBLUEを購入する人をたくさん見て、試聴機で熱心に聴いているサラリーマンを見て、同じようにBLUEを手にレジを周回する女の子を見た。店員さんが優しくしてくれたことも嬉しかった。良い風が吹いているかもしれないと感じながら掻き集めたCDを持って帰りの電車に乗って、そこで小山さん復帰の報せを知った。帰宅した頃にはシゲアキのクラウドが更新され、寝る前にはwebのNEWSの連載4つ全てに「NEW」のマークが付いていた。心配かけたことへの謝罪には「ほんとだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と思った。本当に、もう、めちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃ心配だった。でもさ、こうして4人で帰ってきてくれたから、もうなんでもいいよ。それぐらい大好きなんだって嫌ってほど思い知った。心ない言葉でどんなに傷付いても、NEWSが大好きという気持ちには傷一つ付かなかった。今もピッカピカで一点の曇りなく、NEWSのことが大好きだよ。多少曇ったとしてもまた磨けばいいし。 

 

 

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小山さんの復帰を祝うため、昨日は臨時の小山会だった。お祝いならケーキだ!と短絡的な私はデパ地下でケーキを買ってから会場へ向かった。6人から4人になった時に「イチゴのないショートケーキ」と言われたことをコヤシゲの2人はずっっっっと引きずっているので、まったくもう!!!と思ってフルーツ盛り盛りのショートケーキを探し回った。プレートには「慶ちゃんおかえりなさい」と書いてもらうつもりだったが、土壇場で「大好き」と入れたくなったので入れてもらった。「慶」の字は潰れてしまうのでひらがなになったのが仕方ないけど少し残念だった。 でも出来上がったプレートには大満足だったので「だいすきは漢字にしますか?」と細かく確認してくれた店員さんにも感謝だった。

NEWSは、イチゴのないショートケーキなんかじゃない。もう100回ぐらい言ってるのに、あの人たち(特にシゲの人)は全然聞いてくれない。すぐ「僕なんか」って言うし、きっと今回の件も向こう100年ぐらい引きずるつもりだ。わかったわかった、君たちがそのつもりならそれでいい。100回言ったら100回「そんなことないよ!!!!!」って叫ばせて頂く、それだけだ。そのために私はファンなのかもしれない。NEWSを応援していると、なぜか私の中のスポ根魂が目覚める。

 

 

5月20日にEPCOTIAツアーが終わった時、あまりの喪失感と迫りくる6月への絶望感(私の仕事は6月が山なので毎年憂鬱になる)に、このままドラマが始まる7月まで気絶したいなぁと思った。そして実際、気絶していればよかったなぁと思うような6月だった。でも終わりよければ全て良しだし、なんかわからない「やりきった」感がある。「勝った!」とも思っている。ほんっとうにもう二度とこんな日々はごめんだし、っていうかまだevery.にも戻れてないし、まだまだ何もかも途中なんだけど。でもいつまでもあのばかばかブログをトップに置いとくのも嫌だし、なんとなくこの20日間について書くことでいったん区切りをつけたいと思った。今回は最後に、昨日私が「見たい!」と頼んで小山会で見た、2016年の24時間テレビでNEWSが盲学校・聾学校の生徒さんたちと一緒に踊った「よさこい」パフォーマンスの歌詞を貼ってこの記事を終わりたい。

 

 

 負けたくない強い想いだけで

この壁を超えてみせる

無理だと人は言うけれど

これが私の生きる道だと胸を張って

愛をつないで

 

 

 

 

*おしまい*

 

 

BLUE(通常盤)

BLUE(通常盤)

 

 

*1:正式名称「小山さんを讃える会

*2:最たるものがヤフコメ