おじいちゃんちにいってきた
ハワイから両親が帰って来たので車で行った。電車で行くより遥かに楽でありがたみを感じた。お昼は「おでんとハヤシライスどっちが良いと思う?」と聞かれて「おでん」と答えていたのでおでんが買ってあった。後から、ハヤシライスを作ってあったと聞いて「言ってよ!」と思った。ハヤシライスは冷凍したらしいのでまた今度。
おじいちゃんちに着くと暖房で部屋があたたかくて、布団も蹴り飛ばしていて暑そうだった。最近は暖かかったり寒かったりで温度調整が難しいと思う。暖房は消して、窓を大きく開けて扇風機を回した。おでんを用意して配膳したけど、前から思っていたけど持ち手がないとおじいちゃんは食べにくそうだ。最初おでんをよそった深皿は薄くて熱くなるし持ちにくそうで、慌ててスープマグみたいなのによそいなおした。お母さんに伝えたら、「お母さんもそう思って探してみたんだけどなかなか無いんだよね」と言っていた。今自分で調べたら介護用でいっぱい出てきたので、通販ならあると思う。後で教えよう。
おじいちゃんはおでんを半分ぐらい食べた。窓を開けたときに碁石が棚の上にあるのを見つけたので、「おじいちゃんは囲碁できるの?」と聞いた。将棋ならわかるけど囲碁はわからない。五目並べしかできないと言った。埃まみれの碁石があるよ、と言って見せた。将棋は親戚のおじさんに教わって多少指せるらしい。自分が一番弱いと言っていた。碁石のように将棋もどこかにあるのか聞いたけど、見つからなかった。代わりに棚の中から古い写真がいっぱい出てきたので、「これ誰?」って聞いたり、勝手にファイリングしたりした。写真館で無料でもらえるアルバムの中に、古いのもごちゃ混ぜで挟んであった。私が大学生になってからの写真もあれば、おじいちゃんおばあちゃんの結婚式の写真まであった。モノクロの七五三の写真があったので「これ誰?」と聞いたけど「わからない」と言った。お母さんに見せたら「お母さんと弟だよ!!」と言った。「(母)と(叔父)だよ」と報告したら、「そうかそうか」と言った。おばあちゃんの若い頃の写真も見せたけど、「誰だろうなぁ」と言うので「おばあちゃんだよ~」と教えた。「(おばあちゃんに)怒られちゃうなぁ」と笑っていた。若くて綺麗だからわかんなかったんだよね。お父さんとお母さんの結婚式の写真は「ザ!!バブル!!」って感じで、ウェディングケーキはタワーみたいだしスモークも焚かれてておもろい。おじいちゃんとおばあちゃんの結婚式の写真を見たお母さんが「おじいちゃん若い頃かっこいいね」と言ったので、そのまんまおじいちゃんに伝えた。嬉しそうに、「まあね」「今はこんな老いぼれだけど」みたいなことを言った。おじいちゃんは腰が痛くなるからあまり長く座っていられないようで、途中から横になってうとうとしていた。うとうとしているところを何回か起こしながら写真を見せて話しかけて、一時間ぐらい居た。私の写真が一番多いのは、私があげたからなのか、お母さんからおじいちゃんに渡ったからなのかよくわからない。小さい頃のはともかく、大学生になってからのは何でだろう。何回か写真を印刷して見せて、そのまま何枚かあげたりしていたのが溜まっていたのかな。自分じゃもう見返さないような写真ばっかりだった。黒歴史にした成人式の前撮りの写真は、今見るとそんなに悪くなかった。古い美容室で古臭いメイクをされて最悪だって思ったけど、赤リップがまた流行ったからか今の方が悪くなく思える。多少どうでもよくなるぐらい、時間が経ったってことかもしれないけど。