日本シリーズ第６戦！！！！
土曜日の試合が大雨で順延となり、日曜日に第６戦が開催された。みずほPayPayドームで３連勝して帰ってきたベイスターズは、あと一つ勝てば日本シリーズ優勝！！！スタジアムに向かう道に既に警察車両が来ていたり、横浜公園の人出がやたら多かったり、先週末の１戦目と２戦目とは全く違う景色だった。前回は「やったー！日本シリーズ出場だ！」みたいなふわふわしたお祭りの空気だったけど、状況が全く違うので「今日勝ったら日本一だ！！！」って高揚感が蔓延していた。
今日も席は三塁側の内野席。前回よりもレフトスタンド寄りなのでホークス応援団が近付いた。後ろの席の人がどこのファンなのか謎だけど（ホークスを応援しにきた巨人ファン？）ちょーーーー声が大きくて、「いかにホークスの方が強いか」をマウント取るみたいに話すし、試合中もベイスターズの応援歌に謎の替え歌を被せてくるしすっごいイライラさせられた。こいつがうるせぇから今日ぜったい勝て！！！！
始球式は親会社がDeNAになってからの初代監督だった中畑さん。とっても明るいキャラクターで、今のベイスターズらしさを一から作った人らしい。中畑さんの前で日本一になりたいなぁ！
今日の先発は、第二戦で雨の中投げていた大貫投手。日程がズレたから変わるかな？と思ったけど、予定通りの登板となった。前回打たれたから不安は少しあるけど、前回打たれたからこそ今回は抑えて欲しい！！！ＣＳで素晴らしいピッチングしてくれたし、いけるよね！！
試合が始まって早々、ハマスタの「いつもと違う」空気に驚いた。試合前から「みんな早めに席について気合入ってるな～」と思ったけど、ひとつひとつのプレーに対する声の大きさがすごい。ストライクひとつ、アウトひとつでこんなに？ってぐらい、誰もが真剣に目の前の試合を見ている。普段はやっぱり143試合のうちのひとつだし、先週だって「日本シリーズ出場記念」みたいな感じでお酒を飲みながらわいわいする人が多かった。でも今日は違う。ストライクひとつ、アウトひとつが日本一への一歩になる。今までに感じたことのない異様な空気で、初めて「ホームアドバンテージってこういうことか」って思った。今季ベイスターズは横浜スタジアムで負け越していて、特に春先なんて全然勝てなくって「ホームアドバンテージなんて存在しない」って思ってた。でもお客さんが作るこの「勝利を渇望する異様な空気」がスタジアム全体を包んで、プレッシャーになって相手チームを襲っているのを感じた。あんなに怖かったホークスのことが全然怖くなかった。
客席が作り出した空気は、ひょっとしたら本当に試合に影響したのかもしれない。ホークスのプレーは精彩を欠いた。1回裏のベイスターズの攻撃で、先頭バッターの桑原はヒットで出塁して、続く梶原くんはボテボテのゴロを打った。本来はアウトになるような打球だけど、ホークスの有原投手が悪送球をしてセーフになった。こういうところでミスしない、確実にアウトを取ってチャンスの芽を潰していたのが強かったホークスだ。たったこれだけのことで、「今日は違うぞ」って思った。一つのヒットに、一つの悪送球に観客が大歓声をあげた。楽しくってしょうがなかった。初回で点を取ることはできなかったけど、今日はいけるぞ！って期待がさらに球場を熱くさせた。
２回裏は、横浜ファンにとって特別で大好きな筒香選手の打席で始まった。
横浜の空高く ホームランかっ飛ばせ筒香
さぁ打て筒香 飛ばせ空のかなた
横浜に輝く大砲 かっ飛ばせホームラン
どれだけホームラン打って欲しいんだ！って歌詞の通り、筒香のホームランがみんな大好き。調子の良し悪しも関係なく、筒香が打席に入るとハマスタはわーっと期待で歓声が上がる。筒香は５年前にメジャーリーグ挑戦のために渡米したけど、「横浜で優勝したい」と言って今年のシーズン途中に帰ってきてくれた。帰ってきて最初の試合でも逆転３ランホームランを打ったから、スターって本当にすごい！！ 筒香がホームランを打って、泣いているファンの人も見たことがある。筒香がまた横浜に帰ってきてくれて、またホームランを打っているのが嬉しくってたまらないんだと思う。
筒香は今季の打率はそんなに良くなかったけど、「筒香はここぞという場面でしか打たないんだよ」と言われるぐらい、率では測れない勝負強さがある。そして、今日は「ここぞ」という試合だった。
筒香のホームラン美しすぎ泣いた
— しき (@shikishaa) 2024年11月3日
筒香のホームランは、打った瞬間にわかる。ものすごい速さでスタンドへ吸い込まれていくから、「ホームランが美しい」ってこういうことなんだって知った。「行った！行った！！！」って瞬間的にみんな立ち上がって、スタンドに突き刺さった瞬間にハマスタが割れそうなぐらいの大歓声が上がった。左右の人たちとハイタッチして喜び合った。みんな興奮してたし、感動していた。「筒香は本当にベイスターズを優勝させるために帰ってきてくれた」って、泣きそうなぐらいに嬉しかった。
筒香のソロホームランに終わらず、この回にベイスターズは連打を重ねて更に２点を取った。誰か一人のホームランで終わらない、それに続いて打ち続けることができる。相手投手はホークスのエースだけど、今日のベイスターズならいける！万能感がすごい。
３回裏も相手投手の乱調は続き、デッドボールとフォアボールで満塁になった。最後は押し出しフォアボールで４点目追加！押し出しを選んだ森くんまじで偉い；；対戦相手からしたら嫌～～～なバッターになったなあ！！ＣＳファイナル最終戦で買った森くんのタオルを持って、森くんの打席は応援している。成長著しくって楽しい。
ここまでベイスターズは２９イニング連続で無失点を記録していたけど（日本シリーズ新記録。すごすぎる。相手ホークス打線だよ？？？）４回表に柳田選手に２ランホームランを打たれてしまった。まあでもいつか記録は途絶えるし、柳田選手のホームランなら仕方ない！！むしろよくこれだけに抑えてるよ！！とはいえ２点差は怖い。これでホークス打線に火がついちゃったらまずいな……と思ったけど、５回表にベイスターズは投手交代をして、濵口投手がピシャリと三人で抑えてくれた。ベンチに戻りながら観客を「もっともっと！」みたいに煽っていたのも笑った。みんなで勝つぞー！！って覇気がすごい。ノってる時のベイスターズほど怖いものはない。
そうして迎えた５回裏のベイスターズの攻撃。
打って打って打ちまくった！楽しすぎる！！！！！！自慢の最強打線が止まらない！！！！一挙７得点なんてシーズン中でもなかなか無い。誰が打席に立っても打つ気しかしなかった。笑いすぎて頬が痛い。誰がどう出塁してどう点を取ったか細かいことは覚えてないけど、「代打佐野」は絶対絶対絶対打つってわかってたし、筒香のあわやホームランみたいな特大のヒットで走者一掃したところはハマスタが割れそうだった。（本日二度目）ベイスターズの今季終盤のスローガンに「全員立役者」というのがあったけど、本当にその通り。全員でがんがん波に乗って試合を決定づけた。あっという間の４０分を終えて、スコアボードを見れば１１－２。何点差でも安心しちゃいけないし、ホークス打線は怖いけど。「日本一」が間違いなく目の前にあった。
昨日の筒香の走者一掃タイムリー 前の人の頭で打球は撮れなかったけど球場の雰囲気は伝わると思う pic.twitter.com/TXhsFBcspN
— しき (@shikishaa) 2024年11月3日
5回裏終わったら「日本一へ」の文字作ることになってたけど1・2戦目は負けてたから「まあ記念にね……」って感じだった 昨日は王手かけてリードしてたから気持ち全然違った ウッキウキだった pic.twitter.com/jkLFdyMvir
— しき (@shikishaa) 2024年11月4日
大差がついた後もベイスターズは気が緩むことなく、一点もやらない圧巻の投手リレーを繋いだ。６回と７回を投げた坂本くんは、７月末のヤクルト戦でサヨナラ負けをして泣いたことがある。いつも安定感抜群の坂本くんが、延長11回裏に登板してぜんっぜんストライクが入らなくって驚いた。あの坂本くんがプレッシャーでこんな風になっちゃうの？って驚いている間に打たれて、２点差で勝っていたのに最後は逆転負けをされてしまった。試合後、坂本くんの起用について監督は「シーズン終盤のことも見据えて」と言っていた。当時はどういうことかわからなかったけど、今ならわかる。ＣＳで投手陣が安定感抜群なのは、シーズン中から強いプレッシャーのかかる大一番を経験して、悔しい思いを経験してきたからだ。あの日の坂本くんの涙も、ここへ繋がっている。リーグ優勝に向けて「負けられない試合」をいくつも落としたからギリギリの３位になっちゃったけど、落とした試合で得た経験と教訓がベイスターズを強くした。そういう試合がいくつも思い出された。
９回裏のマウンドを託された森原は、一人のランナーも出さずに、最後は柳田選手から三振を奪って試合を終わらせた。抑えは固定しないってシーズン開幕当初は言っていたけど、結局森原に頼りっぱなしのシーズンだった。ＣＳファイナルで肩のコンディション不良でベンチ外になった日は「終わった」と思った。翌日から帰ってきてくれたけど、痛みを抱えながら投げていたのかもしれない。それでも、ポストシーズンは一人のランナーも出さずに全ての試合を締めてくれた。「守護神は抑えて当たり前」って全然当たり前じゃない。本当にありがとう……。
試合終了と歓喜の輪 pic.twitter.com/FLNiLBRWSW
— しき (@shikishaa) 2024年11月3日
私がハマスタでわざわざ三塁側に座るのは、ベンチにいる選手たちが見たいから。もしも優勝したら、ベンチからわーーーっと駆け出してくる選手たちを動画に収めたい。そう思っていたから、願ったとおりの光景が見れて、こうして残すことができて本当に嬉しい！！焦って指入ってるけどｗ でも、そういうところも含めて自分だけの映像でいいよね。
何よりもいっちばん見たかった、三浦監督の胴上げ！！ベイスターズファンになる前の、実家で受動喫煙してる時点からずっと「三浦は絶対胴上げしないと駄目でしょ」って思っていた。だってあの三浦だよ？暗黒ベイスターズからず～～～～っと横浜一筋でいてくれた人だもん。采配がどうのとか言わないで、三浦を胴上げするまで監督やってもらわないと駄目だと思ってた。来シーズンも続投するって嬉しい！このまま原監督並みの長期政権にならないかな？私は意外と、監督を好きじゃないとチームを好きになれないんだ。「人望のある監督の下で団結して強いチーム」が好きだから。あれ？なんか、いつの間にかベイスターズがそれに当てはまるようになったな……？
ベイスターズのキャプテン・牧秀悟選手からのご挨拶 pic.twitter.com/dEeamcKAig
— しき (@shikishaa) 2024年11月3日
いつもなら「ビクトリーセレブレーション」って言って花火をバンバン上げるファンサービスをやる時間を「チャンピオンセレブレーション」にしてファンが歌を歌って、最後に大量のキラキラでチームを讃えたのがすごい美しかった pic.twitter.com/8TaIQcQ9Fw
— しき (@shikishaa) 2024年11月7日
最後の場内練り歩き pic.twitter.com/IIICZjQgFa
— しき (@shikishaa) 2024年11月3日
ベイスターズはビジターの方が強いからハマスタに戻らない方がいいんじゃないかって試合前は思ってたけど、ぜんっぜんそんなこと無かった。ハマスタで日本シリーズ優勝して、ハマスタで三浦を胴上げできて本当によかった！！監督インタビューはスタジアムDJのみっきーさん（パブリックビューイングでずっと励ましてくれて大好きになった）だし、マスコットたちも歓喜の輪に入り乱れて、最後は選手たちを讃えるチャンピオンセレブレーションもあって。最初に二連敗しちゃったときはどうなるかと思ったけど、あの連敗が無かったらハマスタで決めることはできなかった。そう考えると全部が美しく上手く出来ていて、ベイスターズという球団へのご褒美なのだと思う。
ワールドシリーズが被らなくて良かったーーーーーー pic.twitter.com/cDC4SNnjrD
— しき (@shikishaa) 2024年11月3日
というわけで、これで本当の本当に2024年シーズン・完結！こうして振り返っても、未だに現実なのかって疑ってしまう。信じられない。
ベイスターズ、日本シリーズ優勝おめでとう！！！！！
