2026/6/8

 

先日、家に帰るとマンションの玄関に人がいた。スーツ姿の男性で、手にたくさん書類の入ったファイルを持っている。何かの業者かな……。前をすり抜けて中に入ろうとすると呼び止められた。「このマンションにお住まいですか? 何号室ですか?」えっ……何……。答えずにいると、私が怪しんでいるのが伝わり用件を話し始めた。5月からこのマンションの新しいオーナーとなった企業であること。挨拶も兼ねて所有権移転の通知を渡しに来たこと。改めて部屋番号を聞かれて答えると、「●●さんですね」と私の名前を言ったので嘘ではないらしい。そしてそのまま、所有権移転通知とともに家賃改定の知らせを受けた。えっ? 3月に4千円アップで更新したばっかりなんですけど? 思ったことそのまんま口から出た。「そうなんですけど、家賃改定って更新に関係なく可能で、弊社としてもどうのこうの……」 改定後の金額を見て心臓止まりかけた。じゅ、12万円!??!?! 今より4万円近く値上げ!?!?!? こんな駅から遠い1Kで!?!? ばkkkkkkkっかじゃないのか!?!??! 急速に心が冷えて、男性への応対もますます塩になる。急な値上げで心苦しいので、すぐに値上げを受け入れたら三か月のフリーレント特典が受けられます。(ぜったいそんなのに騙されないぞ)今回値上げを受け入れなかったら、今後の更新のたびに家賃改定を協議したい。目安は毎回2万円程度。(無理無理、絶対無理!!!!) はあ、持って帰ります。書面で回答します。いったん帰ろうとエレベーターに乗り、エレベーターに乗ってる間にまた疑問が湧き、再びエントランスに戻る。戻ってきた私を見て男性は目を白黒。値上げを受け入れない場合に更新時2万円増額って、今時点で約束したことにはならないですよね?(ならない) そのまま「調停」の説明を受けたり、「退去も視野に」という言葉が出たり……。わかりました、書面で回答します。持ち帰って、はらわた煮えくりかえりながら全部Geminiに相談した。どうやら私は、転売目的の不動産屋によるマネーゲームに巻き込まれているのかもしれない。

絶対許さない。

おおごとにしたい。大騒ぎして、徹底的におおごとにしたい。こんなの絶対絶対絶対許さない。1円たりとも値上げに応じず、自分にできることを全てやると決めた。

 

そこから数日間でやったこと。

・東京都HPの「オーナーチェンジを契機とした家賃改定への注意喚起」を印刷してマンション内に配る
・東京都賃貸ホットラインへ電話相談
・消費生活センターへ電話相談
・東京借地借家人ユニオンへ電話相談
・区長、地域の区議、衆議院議員へメール
・地域の共産党区議団へ生活相談
・新聞社へ情報提供


「怒り」エネルギーってすごい。


・東京都HPの「オーナーチェンジを契機とした家賃改定への注意喚起」を印刷してマンション内に配る

東京都はこのようなページを作って、家賃改定に簡単に応じないよう注意喚起している。

賃貸住宅のオーナーチェンジを契機とした家賃値上げトラブルについて|不動産取引、賃貸住宅に関するご相談、宅建業について|東京都住宅政策本部

とはいえ知らない人も多いだろうから、「みんな!こんな家賃改定に応じちゃダメだ~!!」の一心で印刷してポストに投函した。怖がらせているかもしれない。

・東京都家賃値上げホットラインへ電話相談

賃貸住宅における「賃料値上げ特別相談窓口」を設置|10月|都庁総合ホームページ

まず相談するならここ!東京都が設置している賃貸専用の相談窓口。「家賃値上げは断っていい」と断言してくれるので自信になる。電話終わり際、「東京都に相談しましたって言っていいですよ」と言ってくれた。俺のバックには都がいるぜ。怖いものなし。

・消費生活センターへ電話相談

全国の消費生活センター等_国民生活センター

直接相談に乗ってくれる賃貸ホットラインと違い、まず内容を聞いて専門の相談窓口を教えてくれる感じだった。どこに相談したらいいのかわかんないよ~!ってときはまずここに相談するのが良さそう。相談内容はちゃんと記録して統計取ってくれてるっぽいので、俺の一件も絶対数字に入れて欲しくて電話した。電話口の方はとっても優しかった。トラブルに発展した場合に相談できる窓口を複数教えてもらった。最寄りの消費生活センターは区役所のHPに載ってた。

・東京賃借人ユニオンへ電話相談

東借連(東京賃借人ユニオン本部)は、住まいの権利を守ります

3月に参加した「家賃高すぎなんとかしろデモ」の主催団体のひとつ。そのデモをきっかけに存在を知った。電話した際になんでこの団体を知ったのか聞かれたので、デモに参加したからと答えた。電話相談は一回目が無料、二回目以降は組合員になる必要がある。今回は一回目の無料相談ということで話を聞いてもらった。流石この手のトラブルのプロ、他では教えてくれなかった具体的な対応策をバンバン教えてくれた。た、頼りになる~~!!!いざとなったら組合員になろうと思って会費を聞いた。提示されてる家賃を考えればこれぐらい安い。借地借家人組合は全国各地にあるので、東京以外の人は各地のユニオンへ。

・区長へのてがみ

ちょうどスーパーで「区長へのてがみ」をもらってきた直後だった。ネットからも投稿出来たので、オンラインフォームから「この区でこんなことが起きてるんですけど!!なんとかしてくれ~!!!(意訳)」って送った。区でできることに限界があっても、区から都へ働きかけることはできる。区長は家賃高騰を問題として認識してるし、実態を伝えておいて損はない。

・区議へ連絡

以前差別的なビラについて区議に相談したら、議会で質問してくれたことがあった。今回も区議会で何かしてくれるかもしれない。区議会議事録で「家賃」で検索して、家賃高騰について質問したことがある区議を探した。……いたいた!あ!差別的なビラで質問してくれた人だ~~~~!!!! というわけで話が早い。既に繋がっているので、以前と同様にLINEで「こんなことがありました。この問題について議会で働きかけてください(意訳)」と送った。翌日に返事が来た。材料は提供したので、今後も取り組んで欲しい。

・地域の共産党区議団へ生活相談

東京都の賃貸ホットラインを広めるチラシを共産党が作っていたので、「生活相談」という体でフォームから連絡した。返事が来て、無料弁護士相談を案内された。まだ弁護士が必要な段階ではないけど、せっかくだし行ってみるか。なお、向こうの判断で都議までこの話を上げてくれた! 連絡の手間が省けてよかった~!

・衆議院議員へメール

区議、都議と話が行ったらあとは国会議員でしょ。うちの選挙区から選出された議員へ、「あなたの選挙区でこんなことが起きてますよ~~~!!なんとかして!!!」とメールフォームから送った。特に返信は無い。

・新聞社へ情報提供

あちこちへ相談しつつ、どうしても実現したいことがあった。これを新聞記事にして欲しい……!! 都内の家賃高騰について調べても、今回のように日本の不動産会社が短期売買で家賃を釣り上げてる事例は出てこない。これを世に知らしめたい!! まずは朝日新聞デジタルで「家賃」で検索し、都内の家賃高騰に関心のありそうな記者を探した。うーん、記事はちらほらあるけど……この人!っていうのが見つからない。次の候補は、「家賃高すぎなんとかしろデモ」を記事にしていた毎日新聞。調べてみると毎日新聞には「つながる毎日新聞」というフォームがあり、記者に取材して欲しいことを依頼できた。ちょうどいいので、ここから一通りの経緯と証拠写真を送った。記事になってほしい。おおごとにしたい。

つながる毎日新聞 | 毎日新聞

 

こんな感じで、思いつく限りのことをやった。原動力は「こんなことがまかり通る社会なんて許せない」という怒り。自分の家賃を守るだけなら現行の借地借家法だけで十分だけど(愛してる借地借家法)、都内の常軌を逸した家賃高騰の原因の一端がこいつらにあると思うと絶対絶対許せない。 人の家でマネーゲームすんな!!!!住まいは人権!!!!!!!!!!

 

何か進展あれば報告します。それでは~☆