2026年2月に読み終わった本

『チョコレートコスモス』恩田陸

チョコレートコスモス (角川文庫)

友達から借りた本。斎藤孝先生の本で「読むスピードは本の方が決める」と読んだけど、その通りだと思った。かなり分厚いのに信じられない読みやすさで爆速で読んだ。20年ぐらい前の本だけど色あせない。やっぱり恩田陸面白いな~~~!!!と思った。恩田陸ブーム、始まる。

 

『ブラザー・サン シスター・ムーン』恩田陸

ブラザー・サン シスター・ムーン (河出文庫)

斎藤孝先生の「読むスピードは以下略」を再度思い出した。今度の本は、チョコレートコスモスよりもぐっとスピードを落として読ませる。今まで読んだ恩田陸作品と比べ「らしくない」かも。なんか今までと違うなと不思議に思いながら読んだら、あとがきでこれは「初めての自伝的な作品」だったと知った。ああ~~道理で!色々と腑に落ちた。それにしてもW大生ばっかりだ!

 

『あなたが政治について語る時』平野啓一郎

あなたが政治について語る時 岩波新書 新赤版 2076

読書会に向けて読んだ本。新聞連載コラム等をまとめたものなので、当時の時事ネタが多く、テーマが重なるときもある。この本はやっぱりタイトルがいいな!政治と社会は自分ごと。読みながらたくさん書き込んで付箋を付けた。直球に政治家について書いた回もあれば、もっととっつきやすい身近な出来事(エスカレーターとか)について書いた回もあった。また自分でも読書会をやりたい。もっともっと語り足りない。

『ドミノ』恩田陸

ドミノ (角川文庫)

中学生ぶりに読んだ。面白すぎる~~~~~~!!!!これまた爆速で読んだ。一回読んでいるとはいえ細かいことは忘れているので、読みながら思い出していった。巻末の解説には一部苦言のようなものもあって、当時は恩田陸が「”文学とは”という枠組みを壊す若手作家」みたいな立ち位置だったことがわかる。今はもう大御所だけど……。そういえば直木賞も意外なほど長年獲ってなかったし、私が知らなかっただけで、もしかして文学界では異端児扱いだったんだろうか。こんなに面白いのに!? 

『それ、すべて過緊張です。』奥田弘美

それ、すべて過緊張です。

最近朝早く目が覚めるので、100%過緊張だ……と確信し、図書館の予約を待ってられないので買った。今すぐ必要だと思ったし、実際、今すぐ必要なことがすべて書いてあった。過緊張を自覚したらすぐにやることリストがあまりにも助かる。特に「順番」が大事で、若くて元気だとすぐに気分転換の「レクリエーション」(映画、ライブ、スポーツ観戦など)をしちゃうけど、その前にまずは「レスト」!睡眠!!疲労回復!!その後にリラックス、最後にレクリエーション。恐らく向こう二カ月は過緊張が続くので、この本に従ってやり過ごしていきたい。

『ぶっちゃけ、誰が国を動かしているのか教えてください―17歳からの民主主義とメディアの授業』西田亮介

ぶっちゃけ、誰が国を動かしているのか教えてください 17歳からの民主主義とメディアの授業

『あなたが政治について語る時』読書会で参加者から出た疑問の全てに答えていたすごい本。「民主主義が本当に良いものなのか疑ったほうが良い」「AIに政治をやって欲しい。テクノロジーが解決してくれるのを待ってる」「SNSは誤情報、マスコミは偏向報道で何を信じたらいいのかわからない」等……。一問一答形式でとても読みやすく、有権者全員に読んで欲しいと思った。これも読書会するのによさそう。

『遠足』チョン・ソンテ

遠足 (韓国文学ショートショート きむふなセレクション)

読書会の課題本だったので読んだ。傍目には平穏で幸せそうに見える家族も、本当はぎりぎりのバランスで緊張感を持って保っている、のかもしれない……。読書会は結局スケジュールの都合で見送った。

『ドミノin上海』恩田陸

ドミノin上海 (角川文庫)

これを読みたくって『ドミノ』を先に読み返した。おっもしろ~~~い!!!読みながら何度もカバーに戻って、これがあの人でこれがあれで……とイラストをじっくり見た。前作からかなり時間が開いての続編だけど、積んでたお陰で連続して読めた。ドミノがあんなに面白いからその続編なんてすごくハードルが高いのに、それをしっかり超えてくる。恩田陸さすがだ。パンダの巌巌が特に好きだった。ストーリーはかなり入り組んでて難しいのに読ませる力がすごい。

 

『SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ』

SNSの哲学: リアルとオンラインのあいだ シリーズ「あいだで考える」

前から気になっていた、10代から読める人文書のシリーズから一冊。

[特設サイト]シリーズ「あいだで考える」 - 創元社

読書会の課題本として良いんじゃないかと思って読んだ。読み終わって、読書会の募集をかけたけど結局一人も集まらなかった。Xでしか募集してないので、Xのフォロワーさんに興味を持たれなかったのか、そもそも間引かれていて誰にも見られていないのか不明。これまで開催した読書会はmixi2かBlueskyで募集したり、直接スカウトしたりして参加者を集めた。Xは募集しても反応がない。どうしたらXのフォロワーさんと読書会できるんだろう?「安心して話せる場所」という読書会の良さをもっと体験してもらいたい。うーん、悩む。
読書会は集まらなかったけど、この本はとても良かった。ちょっと前の本なのでSNSといってもTwitterとインスタしか出て来ない。でも本質的な部分は変わらないので、TwitterがXになり、TikTokが登場していても問題なく読める。SNSを日常的に使っている人であれば思い当たることが多いと思う。なるほどな~と思ったのは、デジタルは劣化しないので全て「今・現在」のものに見えてしまうというところ。確かに、この本も紙の経年劣化で数年経っていることが見た目にもわかる。でもSNSにおけるデジタルな投稿は数年前でも数秒前でも同じように見える。だから、10年前の投稿が今になって炎上したり、古い情報がそのまま出回ってしまう。Xも、今はアルゴリズムで数時間前の投稿が上に来たりするし、ぱっと見で見分けられない。
あと、”なぜストーリーズが人気なのか”という問いで”24時間で消えてしまう”、後に残らないものだからという理由になるほどと思った。後に残るものだと、無意識のうちに投稿者は「未来の視点」も内包し、情報を整えて投稿する。その必要がない手軽さが良いのだという。私は「後に残すこと」に執着しているので、残らない投稿で「今を共有する」みたいな感覚がない。「後に残すこと」を重視しているから、ログとしてのSNSに不安を覚えたときに選んだのがブログだったのだ。みんなはSNSに何を求めているんだろう? 知りたい。話したい~~~~~読書会しようよ~~~~!!!

 

『プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)』アンディ・ウィアー

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 (ハヤカワ文庫SF)

映画化でネタバレ見ちゃう前に読め!ってしぬほどインターネットで流れてくるので。宇宙怖い((宇宙に取り残され系映画がトラウマ))んだけど大丈夫かな……と友達に聞いたら「作者が”善”の人だから大丈夫だよ!」と言われてその日のうちに上下巻を買い揃えた。数日後に読み始めてびっくりした……あっという間に上巻を読み終わった。飛行機に乗って、まとまった時間が取れたとはいえたったの三日。英語からの翻訳って癖があって読みにくいこともあるんだけど、これはかなり読みやすい。主人公が記憶喪失なところから始まるので、主人公の過去を含め謎解きみたいな要素があって、先が気になってどんどん読み進めてしまう。「宇宙怖い」は相変わらずあるけど、信じるぞ……作者の善性を……という気持ちで読んだ。下巻が楽しみであり、怖い。

 

『プロジェクト・ヘイル・メアリー(下)』アンディ・ウィアー

プロジェクト・ヘイル・メアリー 下 (ハヤカワ文庫SF)

読み終わりたくなくて残り200ページになってから二日間「読み終わりたくない…読み終わりたくない…」ってうだうだして上巻に戻ったりした。覚悟を決めて最後の100ページは一気に読んだ。ありがとうアンディ・ウィアー……。この本は売らない。ずっと取っておいて何度も読み返す。読後に映画の予告を見て、先に読んで良かったと思った。

 

『スキマワラシ』恩田陸

スキマワラシ (集英社文庫)

恩田陸強化月間(?)のラスト。そうだったそうだった、恩田陸ってこういうちょっとオカルト感のある不思議な話があるんだった! 最近読んでたのが普通の現代ものだったので逆に新鮮。表紙にも描いてある「スキマワラシ」の謎をめぐる物語。結局謎は謎のまま残った部分もあって、「ちょっと不思議な夢を見た」みたいな読後感が良かった。一つだけ悔いがあるのは、絶対夏に読んだ方が良かったってこと!!また読むか。今度は夏の終わりに。