2025/10/4

 

ジョイポリスで遊んでいたので昼間はSNSを見ていなかった。夕方に久しぶりに開いたら、自民党総裁選の結果が出ていた。今日だったのか、知らなかった。ポリタスTVで津田さんが「総裁は高市早苗だろう」と言ったときに既にショックを受けていたので、予想通りとなって衝撃は和らいだ。やっぱりそうか。私のXのおすすめ欄は参院選以降ヘイトと怒りを24時間流し続ける濁流になっているので、気が滅入ること間違いないから開けなかった。友達と分かれて、ガザの犠牲者を追悼するキャンドルアクションのために増上寺へ向かった。

 

TwitterがXになってからもう二年も経つけれど、私のスマホ画面のアイコンは青い鳥のままにしていた。アップデートしたらアイコンが変わってしまうから、Twitterが無くなってしまうから、機種変更しても絶対に青い鳥を死守した。それでも最近はなるべくTwitterを見る時間を減らしたくて、スクリーンタイムをまめにチェックしていた。読書を始めたのも、Twitterを見ないためだ。気を付けてもついつい見てしまって、一日一時間半の壁をなかなか超えられなかった。いっそ、Xにしたら見なくなるかな?と頭をよぎった。でも、自分の手で青い鳥を殺すなんて無理だ。10月3日まで、そう思っていた。

キャンドルアクションの時間になるのを待ちながら、やるなら今日だと思って「アップデート」を押した。ものの数秒で青い鳥のアイコンは黒いXになった。たったそれだけで嫌悪感がすごい。ホーム画面にあるのも耐えられなくて、「使わない」と題した奥の方のフォルダへしまった。試しに開いてみると、コミュニティがあった場所にGrokがいた。めっちゃ嫌だった。

 

増上寺に到着すると、LEDキャンドルで「LET GAZA LIVE」とメッセージが灯されていた。背景に見える東京タワーが、巨大なキャンドルのように見える。小雨降る中、200人ぐらいが集まった。開始予定時刻の19時になると、キャンドルアクションに寄せられたメッセージを主催の方が読みあげた。ガザの市民や、ガザで支援を続ける人たちからの窮状を訴えるメッセージだった。1300万人が暮らす東京で、集まった200人はとても少なく感じた。通りすがった人たちがキャンドルを覗き込んで、「思想が強い」と笑って離れていった。

主催団体の人たちは、指定のハッシュタグを付けてSNSに投稿して、キャンドルアクションを拡散して欲しいと頼んだ。SNSって一体どれへ? 悩んだ末、Bluesky、mixi2、Xへ同じ内容を投稿した。Xを使うことに抵抗があるけど、Xが一番フォロワーも多いし、利用者も多いから。しばらく経ってから各SNSを見て、投稿へのリアクションに違いを感じた。どれだけフォロワーが多くても、Xが一番「誰にも届いていない」と感じる。とてつもなく虚しい。虚しさに負けてしまいそうだから、これ以上は続けられない。

 

Xへアップデートしたことをmixi2で報告するときに、「青い鳥を殺した」と書くのは憚られたので、「青い鳥を放した」と表現した。なんとかひねり出した表現だったけど、存外しっくり来た。大好きだった場所はもうどこにもない。やっとわかった。

 

 

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