NEWSのことが大好きで、NEWSにとって自慢のファンになりたくて、NEWSがいるなら世界の果てでも宇宙の果てでもついていける。そんな自分のことが好きだった。"こうありたい"という自分の理想のファン像を目指すことで強くなれた。楽しかった。そのおかげでたくさんの人と出会った。だから、自分は自分の思い描く「理想のファン」になれないとわかったときに足元が突然崩れた。それが2024年だった。

2025年のライブツアー「変身」に入って、そこには大好きな大好きなNEWSのライブがあって、その中で自然と「自分は一年かけて、NEWSの前で恥ずかしくない自分になれた」と思えた。
ツアーの度にNEWSを追いかけて日本全国を飛び回った。生活費めちゃめちゃ切り詰めたし、無茶なスケジュールを何度も組んだ。私がいないNEWSの現場なんてありえないと思った。雑誌は全部欲しかった。きれいにファイリングして取ってある。グッズは全部買うことが当たり前。同じCDが何枚家にあるかわからない。加藤シゲアキさんが公の場で発した言葉は全部聞きたい読みたい。もっと雑誌にテレビに出られますように。番組は絶対リアタイ!待ち時間すらも幸せ。一瞬姿を見れるならドラマは一時間全部見るし原作も買って読むよ。NEWSとNEWSのファンで一緒に幸せになろうね!!
自分で科した当たり前から勝手に脱落して、そのことに自己嫌悪した。気持ちがついていけないから、自然とできないことのほうが増える。自分にできなくなったことをできている人たちを見て、羨ましかった。あーあ、無限ループ。
でも、NEWS以外のことにお金と時間と自分の体を使って、気づいた。今の私はやることなすこと全部NEWSの影響を受けていて、加藤シゲアキさんの影響を受けていて、「理想のファンであろう」と読んだ小難しい本も行った場所も、全部今の自分に繋がっていた。一つ一つ挙げるときりがないけど、大きな実感となったのは8月15日のライブでの加藤さんの言葉だった。Xで人伝いにしか知らないけど、「平和だからこうしてライブができる」と、普段なら「労働」とコールするところで「平和」コールだったらしい。その日私はNEWSのライブに行かず、東京で戦争画を見ていた。美術館を出てからMCのことを知り、今日の自分は加藤さんの前でも恥ずかしくない自分だと思えた。やっと、あらゆる自己嫌悪から抜け出せた。
NEWSの「変身」はすっごく楽しくって、NEWSを追いかけまわして日本全国飛び回った頃と同じ気持ちになった。当時出会った友達と一緒に、「こんな感じかな」って開演前に立てた予想をいちいち超えていったNEWSにたくさん驚いて叫んでちょっと泣いた。毎日毎日ニュースもSNSも嫌なことばっかりで、この先の社会と未来はどうなっちゃうんだろうって不安ばっかりで、その不安は別になくなったりしないけど、この世界にこんなに美しい景色があるんだって思い出した。一緒に過ごした景色はなくなってないし、一緒じゃない時間でも私はちゃんと自分なりに良い時間を過ごしてきた。そのことをちゃんと、NEWSの前で胸張っていえる。あのね、この間は球場で初めて友達ができたよ。最近は読書会に行って、本を読んで人と話すのが楽しいよ。他にも、初めてやったことが色々あるし、やりたいこともたくさんある。その分NEWSに割く時間が減っちゃうけど、全部許してくれるって、それでも自慢のファンでいさせてくれるって、わかるはずだったのに。一年かかったなあ。一年必要だった。
あなたは、自分という存在を超えて、まだ誰も知らない"あなた"に辿り着いたのです
とはいえ、とにかく「変身」ライブが楽しすぎて、「NEWS大好き!!!!!お金払いたい!!!!!」が止まらなくなって円盤を二枚買った。本当は毎日ライブに行きたい。宮城なら日帰りできるか? 福岡は? そうやってまた無茶したくなって、でもやりたいことはいっぱいあって、一体どうするつもりなんだろう? こうして私の「変身」は続く。一生NEWSの掌の上にいる。