2024/12/27

ベイスターズのドキュメンタリー映画「勝ち切る覚悟」を見た!

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シーズン終盤~日本シリーズ優勝までの舞台裏を抑えたドキュメンタリーで、ベンチ裏での映像がメインとなっている。ナレーションは無く、説明がほとんど無いので「いつ何があったか」があらかじめわかっているファン向けの映画だと思う。8月の山本祐大骨折とか、それがチームにとってどんな意味があるかファンはわかってるけど、この映画だけだとわからないかも。いや~~~~~~~~個人的に、この祐大骨折のベンチ裏映像が一番見てて胸が痛かった。まだ骨折と診断されてないとはいえ、絶対痛いのに試合出ようとするんだもん。チームが止めてくれて良かったけど、止められた後に目元を拭っていて、悔し泣きしてたんだ……って初めて知った。この日の試合は10-2でカープに負けたけど、翌日は11-2でベイスターズが勝ったんだよね。その映像も少しあったので、「ちゃんとやり返したんだよなぁ……」って思い出した。ここから始まる映画にしたの、脚本の石塚さん上手いな……。いつも選手たちに長めのインタビューをして良い記事を書いてくださるライターさんだけど、こういうときに脚本までやってくださるんだ……!ドキュメンタリー映画で脚本ってどういうこと?って言ってる人もいたけど、多分全体の流れとか構成の部分だよね。はあ~~~ありがたい!ベイスターズがシーズン終盤に掲げていたキャッチコピー通り、「全員立役者」の映画だった。

映画の中でもう一つ印象に残ったシーンは、日本シリーズ第1戦の筒香。ロッカールームで試合を見ながら、「有原に遊ばれてる」とホークス先発の有原投手の配球にはっきりと怒っていた。牧に対して内角に続けて四球、オースティンに対してはフォークを続けて四球。ホークスの余裕が悔しかったのはファンだけじゃなかったんだ……。これが第6戦のホームランに繋がっていくんだから痺れる。スカッとジャパンよりもスカッとした。

こうして映像で舞台裏を見ると、どんな試合でも選手たちは懸命に目の前の試合を戦っていたんだなぁ……と改めて思った。なんでセリーグ3位だったベイスターズがCSを勝ち抜いて日本シリーズも優勝できたのか、色々と言われているけどこれと言った理由って一つじゃないんだと思う。インターネットではわかりやすいストーリーが出来上がったけど(ホークス首脳陣の失言から奮起とか)、選手たちで行ったミーティングとか、気持ちが切れないようにと牧がスタッフにお願いして練習中に流してもらった試合映像とか、カメラがとらえていない部分でもそういう勝利への執念と行動があって、そういうのが全部合わさった結果ベイスターズがギリギリ阪神、巨人、ホークスを上回った。
こうして考えると、結局のところ「3位だった」ことが勝因なんじゃないか!?これが2位とか、セリーグ優勝しての日本シリーズだったら全然気持ち違ったと思う。ベイスターズが3位のチームだから、相手も油断してた部分あったんじゃないか? 頭ではそのつもりなくっても、上位のチームに挑む者と挑まれる者では心持ち違うでしょ。だから逆に言うとベイスターズが今後3位以外の順位でCS進んだ時に勝ち抜けるのかちょっと不安だ……。
こんなジャイアントキリング見せちゃったから、今後ベイスターズがCS進出したら相手チームみんなめちゃくちゃ警戒するだろうな。同一リーグにこんなチームがいたら怖いかも。3位以内になったら何が起きるかわからないチーム……面白すぎるだろ……。

3位だったベイスターズがこうして日本一にまでなっちゃったから、CSいらないとかもっとアドバンテージを付けるべきとか3位のくせに生意気だぞってめっちゃ言われたけど、ほんと、そういう人たちに言いたい!!あんたら自分の贔屓チームが3位から日本一になったら絶対そんなこと言えなくなるぞ!!!!楽しすぎるから!!!!!今のところ経験してるのがロッテファンとベイスターズファンだけなので仕方ないね。あと、「こんな制度じゃ3位狙いで良いじゃん」とも言われたけど、マジで3位からCS勝ち抜くのめっっっっっちゃ大変だったので狙ってできることじゃない。今年のCSを10回やり直したら、ベイスターズが勝ち抜くの2回ぐらいだと思う。は~~~巨人強かった……。

「勝ち切る覚悟」の上映期間は1/16までと決まっていて、延長は無いらしい。延長無いってことはすぐに円盤が出るんだと思ってるけど、どうだろう? 特典盛り盛りで円盤出して欲しいなぁ……。ベイスターズファンのご機嫌なオフシーズンは続く。