「グレート・ネイチャー」感想

 

グレートネイチャー行ってきたよ!ネタバレありにつき畳みます。

 

 

小山さんが吸った煙草の煙の匂いを嗅いだ。

我が人生に一片の悔いなし。すごい。舞台ってすごい。正確には小山さんが吐いた煙草の煙と言えばいいんだろうか。舞台上で小山さんが煙草に火をつけて、吸って、噎せて…。しばらく経ってから煙草の匂いがふんわり漂ってきて、「あ~さっきの煙草の…待ってこれは小山さんの煙草の……!??!???」って頭真っ白になりながら凄くクンクンした。

こういうところに一番興奮してしまうから舞台の客としては失格だなと思いました。ごめんなさい。

 

以下、真面目にあらすじと雑感。

(公式サイトより引用)

「School of Nature」通称 SONと呼ばれる山奥の学校に赴任してきた教師の篠崎(小山慶一郎)。そこは、世の中に見放された問題児ばかりが集まる伝説の学校だった。先輩教師(久ヶ沢徹中山祐一朗)や生徒(谷澤恵里香)の振る舞いや授業に戸惑いながらも、日々奮闘する篠崎。青春の輝き、そして生きることのイミを問う壮大な授業が始まる……。

 

前評判として、ちゃんと理解しようとすると難しい舞台だと聞いていたんですが、なるほどわからん。わからないけどわかる、わかるようでわからない。私を連れてってくれた小山担は二回目だったので「考えるな、感じろ」というありがたいアドバイスをくれていたんですが、そのアドバイスがなかったら考えすぎてドツボにはまってたかもしれない。最初のうちはなんとか理解できる範囲でいても(あるいは、理解している気になれても)途中からギアを変えて、観ている人を一気に振り落としているなと思いました。意図的に置いてけぼりにしているという感じ。見終わった後に「なんかよくわからなかったな~」と思ってしまうのは、感想としては合ってるんだと思います。もっともっと考察して解説して欲しい気もあるので、そういう難しい話は誰かにお願いしたい…。

ところでこの「最初のうちはなんとなく理解が及ぶ」けれども「途中から置いてけぼりになる」現象は、小山さん演じる篠崎によって引き起こされていると感じていました。具体的に言うと、最初は我々と同じく真っ新な状態でSONについて何も知らず、理解もできなかった篠崎が代弁者の役割をしていたのが、篠崎が「あっち側」に行ってしまったことで完全に置いてかれた。自然に生きること=思い付きを重ねることなら、考えるだけ無駄なのかなぁ。でも考えずにはいられないですね。

あと一つ今回の舞台で凄く驚いたのが、小山さん、物凄く声が良い。発声の技術というんだろうか、声の通りがも~~全然違う。キャスターとしての努力の賜物なんでしょうか、第一声から感動した…。これを秘めておくのは勿体ないので今後も何年かに一度は舞台のお仕事をして欲しい。小山さんの演技のお仕事、もっともっと見たい~~~~~~~!!!!!!!!

 

おまけ。私が行った時のアドリブ。

黒板に真田先生(?)が絵を描き、それが何なのか言い当てなければならない場面。全員で一斉に答えを言うことになり、篠崎先生は小声で「マザー牧場…」。ちゃんと答えるように言われ、黒板へ近づき今度は一つ一つ説明。

篠崎「お箸のカップルが!マザー牧場に行ったら!牛がすげ~うんこしてた!」

マックス「篠崎wwwお前wwwうんこってwww」

篠崎「じゃあお前はうんこ以外何に見えるんだよ!!」

 

もっとましなところを覚えておけば良かったのに、明確にアドリブだとわかったのがここしかなかった…。アドリブに見えた部分の多くが台本の一部だったようで、アドリブのように見せるところも含めて役者の技量なんだろうなぁ。(その他、黒板にevery.と書くところや加藤シゲアキいじりも毎回同じらしい)

あとSONは何の略か色々と案を出すところで「ソラジローオブネイチャー!」ってぶっこんでた。everyネタぐいぐい来るね!

 

 

このハードな舞台を平日はevery.上がりに、every.無い土日は二公演やってるんだから本当に小山さん…同じ社会人として頭が上がらない…。割と今仕事がしんどめなんですが、小山さんの美しさを間近で見て、働くか…と重い腰を上げました。私もなんとかしんどいところ踏ん張りますので、今後ともNEWSのリーダーよろしくお願いします。沢山不倫してごめんなさいでした。